どっこい生きてた暴れ馬

あけましておめでとうございます。

今年もヨロシクお願いします。



昨年の目標は、PCに強くなる、及び世間の流れについていきたい、というものでしたが、見事撃沈。何一つかわっちゃいませんな。

相変わらずガラケータイ一個。

流行りものにも目がいかず、宝くじもかわず、福袋もイランなーてな具合。
もはや、枯れはてた仙人のような風貌のオバハンになって候。このまま穏やかに、というか覇気もなく年をとりー

なんぞと思っていたら、キタキタキタキタキター!



暴れ馬降臨。



いや、私干支が午でして今年年女なんですが、この年に生まれた女の子は良くないと、出産率が減った丙午(ひのえうま)なんですね。

だからってこともないんだけど、心の奥深くに暴れ馬を飼ってまして、普段はおとなしく草なんかモグモグしてるんですが、ひとたび事が起こると自分でも手がつけられない難儀なタチなんです。思えば若い頃はこの暴れ馬のせいで、ずいぶん損をしたり後悔したりしてきたものだが、40すぎてからはめっきり大人しくなっていたのです。 それがこの一年ぐらいで再びちらほら元気の炎を燃やしつつありー

年の瀬12月30日に大爆発。



晦日までの3日間ぐらいは、大掃除やら年賀状の印刷やら買い出しやらで一時間とて無駄にできないのに

「だしゃあ−−−−−− バカヤロー もお知るかコンチキショ〜」

と心の底で雄叫び、ウチを飛び出した。この時点でいつものスーパーで買い物して帰ればいつも通りだったのだがバスに飛び乗り錦糸町の繁華街へ向かう。

カラオケに入、酒飲、パンクやロックを歌いたおす。もちろんこの時期のこんな時間、自分のごとき中年の主婦などは、カラオケ屋付近では見かけず、一人カラオケもないと思う。だけど疲れますな、休みなく一人、手加減ナシのマジ歌うたうのは。おかげで生涯最高にパンクな「奴隷天国」が歌えたと思う。

その後町を徘徊。なにしろ暴れ馬を静めるには疲れさせるしかないのだ。 最後にタワレコで一万円ぐらい衝動買いして帰りました。



ちょっと遅くなりましたが、家族のメシを作り、バニちゃんを寝かせ、青色申告の帳面にレシートを張り… 疲れに疲れ、暴れ馬寝る。



しかし暴れ馬を目覚めさせた原因は? 貯まりに貯まったストレスでしょうな。細かい原因なんかありすぎてわからないぐらいです。

コワイコワイ。

気をつけないと。



まあそんなワケで年末からすでにエネルギッシュだったワタクシです。





この一週間も実にエネルギッシュでした。

まず11日、そう、悲願のさいたまスーパーアリーナ(略してたまアリ)でのライブ、エレカシを拝みに行ってきました〜!ドンドンパンパン

こんな広い会場、生まれて初めて行ったので、緊張しましたが、嬉しそうなミヤジたちを見ていて

「よかったなあ、ここまで続けてきて ホントよかったねー。」

とめずらしく素直に嬉しく思いました。

同世代のファンの方々もみなさん嬉しそうで、その姿を見て落涙しそうになったりして。



暴れ馬憑依時に歌った 「奴隷天国」を2曲目に歌ってもらえたのも、

「シンクロしてる〜」

と勝手に嬉しかったです。 しかし さすがに4時間近いステージ、さいたま新都心への行き帰りで、帰宅後バタンキューでしたね。仕事しようにも起きてられませんでした。 その3日後娘の学校で保護者会。



翌日から仕事修羅場。 そして昨日、原稿を届けに編集部まで行き、その後担当編集さんたちとデザイナーさんの事務所へ。「デザイナーさん」とは単行本の装丁のデザイナーさんです。

お待たせしました!(あんまり待たれてなかったら恥ずかしい文句だな、コレ)



「たそがれたかこ」、いよいよ単行本になります。



「おかめ」最終巻にての予告では3月発売予定とありましたが、ちょっと遅れて4月に1巻、5月に2巻と、なんと二ヶ月続けてリリースとなる予定です。

エ?2巻で終わるのかって?いやいや続く予定(?!)ですよ、はい。

ただ何て言うんだろう…ビーラブ本誌ですでに読んで下さってる方々はおわかりかもしれませんが、本誌の中でも群を抜いて地味な話です。これ1巻だけポンと本だしたまま数ヶ月たっちゃうと、2巻買ってもらえないんじゃないのか?という販売面の心配があり、それで奇襲作戦に出ることになったようでー



いや、こう書くと、読者の皆さまを信用してないような。すいません、そうではないのですよ、信用されてないのはこの私ーいや、こう書くと 今度は編集さんとの間にカドがたちそーな?!

そーではなく(まだるっこしくてすいません、いつもながら) どーしたらこの漫画がちょっとでも多くの方に届くかなー?と みんなで考えたらこーなったという 「おかめ」の時もそうでしたが、どうもスロースターターなワタクシ、最初からストーリーをガンガン進めるのは苦手でして、主人公や周りのキャラクターがどんな人なのか、とことん付き合っていくうちに話が転がるタイプなんですね。ゆっくりしすぎだろ、とイラ立つ方もおられるかもしれませんが、まあ、そういう方はワタクシの本なんか買わないだろうと思われますので 勘弁してもらおう。



そーいったワケで、この春出ます。1、2巻。

「たそがれたかこ」ヨロシクです。



書いちゃった後で言うのもナンですが、これ私が最初に発表してよかったのかなー?わからんけど。





オマケ

今月の新井英樹

アシさんたちと初めて新年会を行う。今までヤレとワタクシが進めてもやらんかったのに、どーいう風のふきまわしかやる。安心できる顔ブレがそろったせいか泥酔し、帰りの電車(むろん朝)で千葉〜立川間を往復し、車内で倒れそのまま床で寝てたらしい。

「大丈夫ですか?」と周囲の乗客に起こされ、我にかえったらしいです。

「50にもなって社会にご迷惑をかけましたことを深く反省しております」

とのことです。





そして暴れ馬の嫁。ダメだな、コレ。そう、暴れ馬時に買ったCDの一枚 RADWIMPSの最新アルバム「×と〇と罪と」が大傑作!毎日聴いてます。







今年もヨロシクね

一年を多少振り返る

気付いたらもう年越しカウントダウン始まります的時期になってしまいましたね。

振り返ると、ワタクシはこの一年はわりかし楽しい一年でした。



「おかめ日和」無事終了、新連載「たそがれたかこ」開始と澱みなく進むことが出来(結果 体力・気力は一時的に回復したのにもかかわらず、すでにボロボロ)、エレカシはミヤジ復活、去年から好きになりすぎてるクリープハイプは大ブレイクでライブにも何回か行けましてー娘の進路もなんとか決まるという(ただし 金欠は以前にも増す)



あとは漫画が売れればなあーと思う



これが一番厳しい。

打ち切りは避けたいなあー。

売れれば好きなこと描けますよ、と編集の方々はおっしゃる。しかし自分何故か売れてないのに、結構描きたいように描いている。少なくとも今まで嫌々描いたのはほとんどない。売れてないのに描きたいこと描いてりゃ、そりゃ売れないはなあーと気付きましたね。

いや、しかし 変えられる気がしないので、このまま行くしかないのでしょう。

あれ? 話が変な方向に〜いいや、とりあえず、最近の出来事 箇条書に



1.電子レンジがぶっ壊れて新しいの買いました。コレ







ビーラブのプレゼント用商品とおんなじ機種でウケました。



2.ウチの王子、バニちゃんのくちばしにデキモノが出来て、初めて鳥の病院に行きました。ダンナと電車に乗ることが今年中にあろうとは。









3.そのダンナの初期代表作「宮本から君へ」の宮本が、エレカシのトリビュートアルバムのジャケになりましたー。

コレ前回ギリギリで書けなかったお知らせ。好きな男をダンナにねとられた気持ちです。








さまざまなミュージシャンのエレカシ愛が詰まった楽しいアルバムです。 聞いてね。



4.好きになりすぎて辛いクリープハイプのツアーファイナルを見に、今までテコでも行かなかったお台場のZepp-daivercityへ行ってきました。出入口が一個しかないため、帰りにギュウギュウのラッシュアワー状態となり、生命の危険を感じたりして。突如 空いたトコにペッと吐き出され、ホッとした目の前に、ガンダムが。







「何してんねん、おばちゃん。無茶しなや」 と言われた気がしました。



そんなカンジでしたね、年の瀬。



今年も一年、みなさまどうもありがとうございました。来年もダンナ共々よろしくお願いいたします。

来年はー「このマンガがスゴイ」とか言われて多少売れてみたいねえ〜。

ゆっとけば言霊になるかもしれんからね。

それではみなさま良いお年を〜。

月刊・新井英樹 SP

あれ?もう更新したの?と若干驚いたあなたへ。先日のブログであまりお伝えできなかったダンナのお話をしようと思い、最近においては比較的短いスバンで更新しました。手前味噌は一応ワタクシのブログなんですが、ダンナが何も世間様に発信しておらず、数は少ないけれど熱く義理堅い(と思うんだよなー)読者の方々について来てもらいたくーその一心で設けております、この企画。題して

「月刊 新井英樹SP」

お待たせいたしました。



さて、最近の新井ですが、昨年から痩せ続け、

「病気?!」

と久々に会う方々にご心配をかけてますが、なんのことはない、普通に運動し、食い過ぎをやめただけです。長年ダンナの担当編集をして下さってるSさん曰く

「新井さんは前は太っていることによって、ちょっと可愛らしいカンジに見えてたんですけど、痩せたらフツーのおっさんになりましたよね」

正に。



そんなフツーのおっさんに戻った新井英樹

このところ音楽関連の仕事が結構ありました。



其の1 MOROHA

MOROHA(モロハと読みます)とは?

Wikipediaから引用させていただきますと



MOROHAは日本のラップグループ。2008年にアフロ(MC)とUK(ギター)で結成。2010年のサマーソニックへの出場権をかけて争う「出れんの!?サマソニ!?」にエントリーした。審査の過程において曽我部恵一から「MOROHA、本当にヤバイ。事件だと思います。」と評され曽我部恵一賞を受賞した。



という実力派の二人組、MOROHA。そのMOROHAの満を持して出た2ndアルバム「MOROHA II」。なんとこのCDジャケットを描かせていただきました。 お二人が新井ファンだということで (ありがたい!)こんなカッコイイ仕事がいただけたようです。







ワタクシも聞かせていただきました。

カッコイイです。

ラップとかヒップホップって何?違いはわからねど魂は伝わります。現代の詩人なんですよね。

3曲目の「ハダ色の日々」と7曲目の「勝ち負けじゃないと思える所まで俺は勝ちにこだわるよ」が個人的にはツボでしたね。厳しいからな、音楽業界。わかる。わかるよ。とやはり厳しい漫画業界でアップアップしてるおばさんの胸に深く刺さるのであった。



新井談

「既製のバンドと違った唯一無二感。語りかけてくるような、叩きつけてくるような、言葉とギターが真摯に切実に胸にせまってくる。彼らの叫びを聞いてください」

というワケで、興味のある方、買ってください。もう直接グイグイいっちゃう。買ってください、若い才能を応援したい方。





其の2 エレカシドキュメンタリー映画

これ触れにくかったんですよね〜。なにしろ普段からワタクシが「好きだ好きだ」と言いすぎて、恥ずかしいというかー。しかし今でこそワタクシの方がエレカシエレカシ言うてますが、もともと大ファンだったのはダンナの方で。その辺は新井マニアならとっくにご存知のはずですが、初期代表作「宮本から君へ」は 紛れも無くエレカシのミヤジから付いたタイトルですし。

ただこれミヤジをそのままモデルにしているワケではなく、その存在にインスパイアされたーらしいムネをワタクシミニインタビューしたのでお聞きください。



入江(以下i)

「『宮本』の宮本浩はイコールミヤジではないんだよね?」

新井(以下a)

「そう。モデルか?って言われると違う」

i「あくまでもその存在にインスパイアされたものだと?」

a「そう。あの頃の(初期)宮本のライブでの怒りとか苛立ちが、そのまま自分が世間に怒ってることとか自分自身に怒ってることと重なって」

i「だから宮本っていいながら、結構自分のことだよね」

a「うん、ある種。ちょうど自分が怒ってる時に宮本がいたーと」

i「タイミングが合ったんだな」

a「そーだね」

i「今現在は?世間や自分に対する怒りはなくなった?」

a「いや、形をかえただけでなくなってはいない。」

だそーですよ、みなさん。



しかしなんやかんや言っても エレカシとミヤジが大好きなんですよ、ダンナは。そしてそんな男たちが ドキュメンタリーで思いのたけを語っております。ワタクシも見ましたが、素晴らしく面白いです。もちろんエレカシのメンバーが出てるだけで(そう、イシくん、トミ、せいちゃんも大好きなの←蛇足)楽しいに決まってるんですが、それを差し引いても面白いです。全員のキャラが浮き彫りになっていて、それを語るエレカシ心酔者たちもまたキャラが出ている。神様のキャラ付けには勝てないな〜と思いますね。



最初はダンナが出ていることがネックになり、逆にイマイチ見る気にならんなあーと思っていたのですが、実際に見たらあんまり気になりませんでした。ただ、撮影時より大分痩せたので 映画に出ているダンナはまだ丸いのであった。



インタビューアーティストも豪華。「ここに入れてもらっていいの?俺」とダンナ尻込み。ホントですね。SPITZのマサムネ様を筆頭に音楽好きにはたまらない御仁ばかり。必見です。



劇場版「エレファントカシマシ」ディレクターズカット DVD Now on sale!









さて、こんなふうに書くといかにもいいカンジで漫画家やってるように見えてるダンナかと思いますが、相変わらず家計は火の車、自転車操業は止めるわけにもいかず、娘の進学問題もありハラハラドキドキの毎日であります。

ダンナか自分が売れればなあーなどと甘い夢も、もはや見てないしな。や、まかり間違って、売れたら嬉しいけど。そんな世の中来るかねえ。とりあえず神様にお願いはしていますが。 どうぞ、何卒、応援してやってください。愛あるみなさん。

漫画の方もヨロシクです。





そして、ドサクサ告知。ワタクシのあやしいエッセイ漫画「今日もウチで呑んでます」By漫画ゴラク増刊『酒楽(さけらく)』も11月28日木曜日発売です。担当編集Sさんのお話によれば、

「前号、都心部では好評で、手にはいらないという話もアチコチで聞きました。コンビニはセブンイレブンが比較的置いてあるようでしたね」

とのことです。

全体的にゆるくて楽しいカンジですので、そーいうのが好きな方、酒飲みながらドーゾ。
遅筆なのに仕事増やして大丈夫なのか、自分。そしてダンナ。

まだまだ 自転車操業は続くのか?


それはそうと、我が愛自転車の白号がいよいよ ヤバイかも。変な音してます。治すのに一万円以上とか言われたら…
泣いちゃう。

愛、燦々とぶらり取材旅

今ワタクシはみなさまから送っていただいたハガキを読んでいます。



そう、あの小冊子「おかめ三昧」応募の際に送ってださった、あの、好きな場面とみなさまからワタクシへのメッセージを書いてくださってるアレですよ。

実は先日、 編集部でもほんの一部を読ませていただき、「うわあ〜コレウチで一人で読んだら泣いてたわ〜」と、心中感動の嵐でございました。あの時はよかった。まだ抽選してないから。現在すでに当落が決まり、個人情報を守るために住所などが消し去られたハガキがワタクシの手元にあるワケでー。



「あー−−…」

「むー−−−…」



一枚読む度苦渋の声をあげております。



かわいい絵、おかめ一家の似顔絵、暖かいお言葉などが書かれておりー

なかには かわいく

「当たりますよーに」

「当てて〜」

と 書かれていたり、わざわざ封書で送ってくださったりとか

「だめだ 辛い。抽選はやっばり酷すぎる…。みんなに当てたい。うが〜〜〜」

叫んではもがき、側で不承不承受験勉強している娘の妨げとなっています。



ハガキ一枚一枚に書いてあることがー なんかスゴいです。みなさん「おかめ」愛にあふれている。グイグイきます。



「この方3枚も送っている!」

「この方あのブログで応援してくださってた人では?」

「この方手の手術して字を書くのが大変なのに送ってくださったんだ」

「あ〜この方はいつもハガキ送ってくださるあの人」



と、万が一私が抽選に加わっていたら全プレにしてくれ、この通り!と土下座して編集部の方々を困らせただろうと思います。そのぐらい深い愛。ガッツリ受け止めさせていただきます。 落選した方、ホントにごめんなさい。そして、こんなにヤスコさんたちを好きになってくれて ありがとう。 新連載、とっつきにくいかもしれませんが、がんばります。









イカン、「おかめ」愛にやられ頭が「おかめ」になってしまってましたが、「たそがれたかこ」の話をさせてくださいね。



「たかこ」になってから取材づいてます。

BE-LOVE本誌22号では たかこさんが秋葉原タワーレコードに行く話になってますが、ハイ、行ってきましたよ、アキバのタワレコ



最初、ここを描きたいと担当Mさんに相談したところ 、お互いに思ったことは
「まず、ムリだな」

でした。

センスやオシャレで名の売れてる作家さんならともかく、代表作は?と聞かれて「おかめ」です、読者層は中高年、下町のおばちゃんの日常です、なんて答えたらさあー私がタワレコの人なら断るな、と。Mさんも そう思ったであろうことは、

「う〜ん、ちょっと敷居が高いかもしれませんねえ」

という遠慮がちな言葉からもなにげにうかがえる。 スタイリッシュで音楽好きな若者の象徴であるタワレコさんが、こんな 生活臭プンプンの



中年(描いてるものも)



を受け入れるハズがない。



「一応 聞いてみますけど、ダメだった時はどうしますか?」

とMさん。ダメである可能性は高い。

同業のよしみで例のごとくダンナに相談するも

「あー 難しい。ネットで画像探すしかないかも」

うーん、それだと細かいところがわからないし、イマイチ臨場感が…。



とりあえずダメでもいっぺん行ってきてーなんぞと、行きつもどりつ考えていると

「取材OKが出ましたよ〜!」

とMさん天使の声。

マジか?! そんなことがありうるとは。いや、そんなに不可能だと思ってんなら内容かえろよって話なんですがね。



いざ取材に出かけてみれば、そんな悩みが払拭されましたねー。

実に感じのいい対応に、全てを忘れ、(取材だってことも)

「あっ これ買おうと思ってたバンドの新譜」

「あっスピッツの新譜だ、買おーっと」

「あっマキシマム〜はダンナが買ってたな」

なんぞと例のごとくハシャギ放題。そして例のごとく翌日落ち込む、という…。

なんか人と会った翌日、落ち込むんですよ、この数年。緊張とハシャギすぎによる饒舌になり「失言があったかもしれん… 気遣いにかけた行動があったな」

と、まあこれはメールのやり取りなんかの後にもいつも思うことですが。

ハイ話が大きくそれました。



もどしまして、そんなふうに気後れ気味のわたくしを有頂天にさせてくれるタワレコ。広報担当の伊早坂様、タワレコ秋葉原店様、この場を借りまして深く御礼申し上げます。



さらに毎週、深川方面に自転車で取材に出てます。取材ーというか、カメラ持ったブラリ旅ですが。

たいがい森下に出て町並みを撮り、萬年橋付近に自転車を止め、隅田川テラスに降りるとか、新大橋まで行って川をながめて、和菓子屋さんでわらび餅買って帰ったり、肉屋さんでコロッケ買って帰ったりー。

取材という緊張感あふれるイメージゼロののんびり感ですが、目だけはターミネーターのごとくあっちこっち見てるので、帰ってくるとけっこー疲れてます。昔20代の頃なんかは もっと無茶して、言問橋の欄干によじ登って撮ったり、修善寺に一人ででかけ変質者に遭遇したりと、なかなかがんばってたんですが。がんばりがききませんな、このところ。



しかし取材は楽しいので大好きです。次はあなたの町に マジ行くかもしれませんよ〜。
というわけで、新連載がんばってます。





あっ そーだ、告知、告知。

夏にゴラクさんから出た増刊 「酒楽」がまた今月末に出ます。 またもあやしいエッセイでおじゃましております。キョーミのある方、コンビニへGO。





ダンナ新連載、わたくし新連載、娘受験で、家族みん 奮闘中です。

我が母とバニちゃんのみ安定ののんびり…。

涼しい秋がやってきたのだー

ようやく秋めいてまいりましたねー。



みなさま プレゼント企画へのご応募ありがとうございました。「応募人数分の応募があるかねえ?」と心配してたら、思いのほかたくさんのご応募をいただいたようでー嬉しいですねえ。本当にありがとうございます。

まだ拝見しておりませんが、メッセージもたくさん書いてくださっているとの由、一枚一枚大切に読ませていただきます。ただ、抽選は私が選ぶわけではないのでー無力ですいません。今回ハズレた方にも(ってまだ当たりも決まってないのかも。発送はまだこれからのハズだし)そのうち、また漫画家生活何周年とか勝手にやっちゃって、なんかプレゼント出来ればいいなあーと。ホントに勝手に思ってます。応募者全員プレゼントがいいですね。なにがいいですかねえ。やっぱり「おかめ」ですか?聞きたいよーな怖いよーな〜。



新連載もヨロシクお願いします。花の無さではビーラブ1位。「たそがれたかこ」は45歳。あなたの漬物になりたい。





それからダンナ新井英樹、次回発売の「IKKI」12月号(10月25日発売)から新連載です。 手前味噌だけど、スゴイんだよ、皆さん。なんとあの、「岸辺のアルバム」、「不揃いの林檎たち」の大脚本家であり小説家であられる山田太一先生の作品をコミカライズします!



タイトル「空也上人がいた」(くうやしょうにんがいた)です。



予告すでに11月号に出てます。それによればー

車椅子の老人と46歳女性ケアマネージャーと僕 ぬぐえない痛みを抱えた3人の間で、奇妙な恋が始まる

…らしい です、皆さん。

当人(ダンナ)たっての希望で実現した今回の企画。乞う、ご期待!





そいでもって 私事、ーっていいんだよね?!自分のブログなんだから。なんか気付いたらダンナの宣伝が中心で、自分がついでになってた感が。 そんな脇役キャラ的存在感が、災いしてか、先日のエレカシ、復活の野音、みごとにチケットハズレまして。齢47にして外聞きに行ってしまいましたよ。どんなに侘しいかと思いきや、あれ、ざっと100人近く来てたのではないかしら。

「みんなに愛されてるんだなー ミヤジたち」

と思い、身内でもないのに嬉しくなるあたり、もはや乳母心か?

「無理しないでね、自分の体を一番に考えて。」とか言ってる自分の方が無理して来てるという、この矛盾。いやだねえ、もう。背中やら腰やら痛くって。季節の変わり目、中年諸君、お体ご自愛くださいね。



ところで、今しきりにかかってるきゃりーぱみゅぱみゅ嬢のanのCM、 「バイト、キャリー、バイト」って唐突に言い放つあの人、気になりますねえー…。出番が終わって後ろでおとなしくしてるのがオモロイ。

新連載始まりました〜!

ものスゴイ暑さの続く中、ワタクシ事でナンですが 新連載始まりました〜。

12日発売のBE-LOVE、なんと表紙・巻頭カラーをいただき登場!

タイトル「たそがれたかこ」です。以後 お見知りおきを。

読んでいただけばわかると思いますが、ものすごーく元気のない40代女が主人公です。「おかめ」を始める時にも同じことを感じましたが、

「これ 読む人いるかなあ−?」

という一抹の不安。

なにしろ美しくオシャレ〜な人生を送っている人の生活というものがわからないし、取材して描くほどの興味もないので 、結局こんなことになるのであった。いや、そーいうの好きな人はそもそも自分の漫画読まないだろうし。しかしそこの層の読者さん増やさないと売上のびないんだろうし、と小さなジレンマも感じつつ。

よーするにこれ読んでくれてるアナタだけが頼りなんよ、ヨロシクね〜というお話でした。



も少し新連載のお話をしますか。舞台になっているのは江東区の森下から清澄白河あたりのもう少し隅田川に近いあたりですかね。この2、3年 そのあたりをよくブラブラするようになりました。

日曜にちょっとお茶飲みに行きたいなあーという時なんかに地下鉄で日本橋の水天宮に出ます。よく行くシニア向けの喫茶店(娘が見っけた)でコーヒーを飲み、本屋さんで買い物し、甘酒横丁をブラブラして帰るのがいつものパターンなんですが、その際バスに乗り新大橋を渡り、森下まで来ます。それが大変気持ちいいんですね。ビルばっかりだったのに急に視界が開けて、水上バスも見えれば首都高速も見えたりして、さらにはスカイツリーまで見えるというー飛び出す絵本をぱーっと開けたようなパノラマなのですな。目の前には真オレンジの新大橋のでかい柱。

「これ 描きたいなー」

と思うようになりました。

あいかわらず手近な材料で出来てますね、自分の漫画は。



主人公についてはあんまり語りすぎると先のことまでネタバレとなりそうなので、多くは述べられませんが、この先若干変わっていきますーとだけ申しておきましょう。



今回のBE-LOVE本誌表紙の絵、あんまり主人公が地味なんで、人物だけじゃ表紙にできないんじゃないのか?ーと思い、

「あのー背景も描いていースか?」

と自主的に描きました。夕焼け、言わば黄昏れ時の隅田川、向こうに見えるのは日本橋 、という大好きな風景です。

読んでほしいなあ いろんな人に。





それから「おかめ」の小冊子「おかめ三昧」のことなんですが、すいません。前回の告知間違ってましたね。応募期間は一ヶ月だとか、急かしてしまいましたが、9月17日(火)までで、当日の消印有効とあった…。

すいません。打ち合わせがなってなくて。今後気をつけます。

というわけで、まだ応募期間は続いています。どーしようか悩んでる方、無理じゃなくていいですが、あんまりないことなので、その気が出たら申し込んでみてください。(まわりくどいっ)





そしてなんだかいつもツイッターにてお世話になっている先生・ 杜野亜希さんの「屍活師〜女王の法医学〜」がスペシャルドラマ化決定!

お世話になっている先生其の二の雲田はるこちゃまの「新宿ラッキーホール」がドラマCD化決定! だそーで、お二方おめでとうございます!

やはり人に優しい人にはいいことあるんだなー、いや それ以前に面白い作品を描いてるからなんだけど…とスゴク納得しました。 ドラマ化は生身の役者さんが演じるとかなりイメージかわったりもしますよね。ワンコ君を横山くんが…ってどんなカンジになるのかなー? 楽しみです。



それに対してBLのドラマCDは聞いたことのない自分なのですが、いわゆるラブシーンとかはどう演じられるんでしょうか?自分の書いたセリフを生身の声が…っていうのは自分だったら大テレしそうですね〜。

佐久間さん・苦味ちゃんのエロ台詞がどう調理されるのか、こちらも楽しみですねー 。





最後になりますが、月刊・新井英樹

今月末に「キーチvs」11巻(最終巻)が出ます。苦労してた最終章、お見逃しなく。



ある日の会話

ダンナ(以下A)「あー 最後の方、ページ足りなかったなあ…」

自分(以下i)「私もそーだった、『おかめ』。そーいうもんだべさ。単行本の時に増ページにしてもらって加筆するとか」

A「や〜 もう十分ブ厚くなりそうだからムリ」

娘「小冊子出すとか」

i「あー それいいじゃん 『キーチ三昧』とか」

A「(ホトホト疲れた顔で)…ヤダ」



そーか、ヤ か。





プレゼント企画&エッセイ漫画のお知らせ

蒸し暑いですね。毎日天気予報に「もっと暑くなる」とおどかされ、ついに扇風機を買うことにしました。つくづく冷房が苦手なんで。

暑くなりきってからでは売り切れてしまうらしいと、またおどかされ、不承不承最寄の大型電気店へ。

オーソドックスな扇風機がほしかったものの、文鳥バニちゃんがからまったりしたら怖いと思い(今現在ウチのプリンスなんで)縦長の冷風機?っていうんですかね?アレを買いました。ちなみに今回は持ち帰るのはやめて送ってもらいました。もうね、硬派銀次郎のような体力もないもんで…。



そうこうするうちに 単行本発売まであと数日ということに気付き、急ぎこうして更新し始めたわけですが。7月12日おかめ17巻は最終巻、発売となります。いち早くBE-LOVE本誌の方で告知されておりましたが、この巻プレゼント企画付きです。おかめ一家のその後(っていっても何年後とかじゃねーすよ、数日後ぐらいですね)の日常がショートコミックになった冊子です。タイトル「おかめ三昧」。 今までの帯漫画もここにのっけてくれるそうです〜。

ただ、この企画、申し込み期間が1ヶ月ぐらいらしいです。200名様プレゼントらしい(なんでいつも「らしい」という表現なのか)ので、しょうがねえ申し込みしてやるか、と思ってくださる方はお早めの購入をオススメです。



…とか急かしてみましたが、そんなに応募がないのが、中年層読者向けコミックの常。当たる確率は高い気がします。あきらめないで〜のんびり屋さんのあなたも申し込んでみてね。



さらに告知。前回あやしいエッセイコミック云々いうてましたが、それも掲載されます。掲載誌は7月18日発売の週間漫画ゴラク増刊号「酒楽ーさけらくー」。酒と肴の話だけで作っちゃったーという増刊だそうで、西原理恵子先生、ラズウェル細木先生を筆頭に酔いどれ漫画家たちが集合した狂宴の一冊になっています。ワタクシもなんだか自分のことを描いておりますが(そりゃそーだ。エッセイだし)馴れないゆえか恥ずかしいですね。とくにカラーカットをちょこっと表紙に入れたいからお願いしますと言われ、描いたカットが一番手こずりましたね。可愛くもなく美しくもしようのないモンをカラーで描いたとてなんとしよう。おかげさまでだれのためにもならないカラーがあがり、ゴラクの編集部に申し訳ない気がしております。むこうさんの依頼なんで仕方ないっちゃ仕方ないのですが。興味を持たれた方、コンビニへGO。





そして毎度「新井英樹」のコーナーですが、今 「キーチVs」の単行本作業中です。さらにキーチの打ち上げもやらず、(アシさんたちのためにやればいいのにね)次作の構想に日々を費やしております。休むと具合悪くなりそうでイヤなんだとか。う〜む。

こちらは8月発売だそうですのでヨロシクです。





そして8月はワタクシの方も新連載開始でございます。只今1話目執筆中ですが、これがまた地味でねえ…。しかし雑誌という献立の中で漬け物ポジションがちょうどいいワタクシにとってブレてはいないかもしれません。 地味にいきますよ、地味〜〜〜に。こちらの情報も少しずつお知らせしていきたいと思います。



しかし蒸し暑い…暑すぎる…。結局冷房入ってたりなんかして。みなさま体調管理に気をつけましょーね。