緊急 御礼申し上げます

あんまりにも変な展開で、

「ドッキリか?(いや、だれが 何のために)」、

「これはアレだな。なんか どこかに オトナの事情が…」

と疑ってかかったりとか、

「なんか自分がいるべき場所とちがうがな」

と居心地の悪さを感じるばかりで、ちっとも喜べなかったのですが、これはようするになれてないんだな、こういうのに、と思い当たりました。だんだんジワジワ嬉しくなると思います。



この度は「このマンガがすごい2015」のオンナ編8位に「たそがれたかこ」を選んでいただき、みなさまどうもありがとうございました。



前置き長くてすいません。

ねえ、自分で言ってたくせにねえ

「このマンガがすごいの年間ベスト10に入ってみたい」

って。いや、あれは

「まあ、そうは言っても入るわきゃないわな」

と半ば諦めからきたヤケクソ発言でありーそう、ここ数年 ヤケクソで生きてるんですよ、私。もうなんもかんもヤケクソ。以前なら

「こんなこと言ったら(やったら)ダメだよね」

と留めていたようなことでも

「うるせえ知らねえやっちまえ」

てなカンジ。 単行本のあとがきにそれが顕著にあらわれとるな、と思います。 やさぐれてると言ってもいい。



それはなにゆえか、と言えば、やっぱりねえ、結果が出せなかったからでしょう。自分的にはこの10年間の仕事には悔いはない。描きたいこと描いたな、と思うし、好きだといってくださる愛すべき読者の方々もおり、その方々は少なくはあるけれど、150%読み込んでくださる、大事な大事な方々でありーもうそれだけで幸せじゃないか〜と強く思っております。ただ、昔ほど出版業界も元気なワケでなく、余裕もない(と思います)。そうすると数字的なことばかり要求されるワケです。いや向こうさんだってしたかないでしょうし、そうさせてるのは自分なんですが、世の流れ的に仕方ないことなんですな。 こちらも情けないワケです。一生懸命やってくださってる方々の前に 「数字」としての結果を出せないのは。やってもやっても出ないし。「おかめ」が終わった時はヤケクソのピークでしたね、今思えば。好きだったので、「おかめ」が。「結果が出せなくてスマン」と、やすこさんたちに対しても思いました。

そんな言わばヤケクソに突っ張って始めたのが「たかこ」なワケです。 もうマシンガンズダダダダーと振り回しながら

「これでも喰らいやがれ〜!!」

ぐらいな勢いですな。だれに?今思いましたが自分を相手にもしてくれない善良な世の中に、と自分にですね、きっと。

俺たちに明日はない」のラストシーンぐらいな気持ち。しかしそれならもーちょい勢いのあるマンガになってもよかったよね。そうはならずにノタノタゆーっくり進んでるのは本来の自分のヌボーっとしたトコがさらに濃い形で抽出されたんでしょうな。



なんやかんやいいいましたが、ヤケクソに、でもウキウキしながら楽しく描いてます、「たそがれたかこ」。これを機に いろんな人に読んでいただいて、連載が少しでも延命できれば、言うことありません。どうぞ、45歳たかこさんと48歳やさぐれおばさんを見守ってやってください。



以上、「このマンガがすごい2015」ランクインに関する御礼でございました。



でもやっぱり 「言霊」あるんだな…山岸先生は弥勒菩薩の生まれ変わりかもしれませんな

と いうわけで、みなさまほんとにありがとうございます(涙)