気づけば休んで一ヶ月

最終回も無事掲載期間を終え、ようやく気持ちが落ち着いた自分です。

いろいろ感想を聞かせてくださり、みなさまありがとうございました。

たくさんの方に

「お疲れ様でした」

と言っていただき、ようやく荷物を下ろした気持ちになりました。



そしてまたも愛本みずほ先生、杜野亜希先生、ラブなツイートをありがとうございました。ワタクシもいつも楽しみに読ませていただいております、ひまわりちゃんと女王様。お二方をはじめ、女性誌の作家さんたちに是非お会いしたいもんですなあーと切に思いつつもパーティー会場などが苦手な人見知り中年の自分は、なかなか漫画家の先生方にお会いできないのです…。

行けば楽しいんでしょうが、なにしろ今までも何回か出席させていただいたパーティーは、恥かきと後悔ばかりで、

「あああ〜酔ってたとはいえ、なんであの時あんなこと言っちゃったかなあ〜?!消えてなくなりたいっ」

的な思いをその後 5、6年は思い続けるというめんどくささ。 そう、自分で自分がめんどくさいためにパーティーへ行けないという…。



そんなこんなで、またこうして こんなトコで御礼を申し上げます。
最終回前にまたもツイートしてくれた雲田はるこ先生、作中で「おばけ日和」と使ってくださったしらかわきくの先生、お二方もありがとうございました〜! ここにきてホンマに幸せをみなさんにいただいてます。

ありがとうございます。





そんな入江喜和、今仕事してます。新連載の方はーまだ構想中(どーすんだろう?)でございますが、「おかめ」のアンコール企画と、エッセイ漫画(はたしてどーなんだろう?)を描いております。カタチになってきましたら、またお知らせいたしますので、このように細々続いてる「手前味噌」ですが、チェックしてくださいましね。




さて 「月刊・新井英樹」ですが、今「キーチVS」の最終回原稿にかかり激烈苦しみ中です。ライブで言えば(なんでいつもその例え?と自分でツッコミ)最後の曲のサビ部分で、みなさんにマイクを向けてるトコでしょうか。数年間に及ぶ疲れがドッと出ますからね、最終回は。 自分が先に終わったもんで、客観視のワタクシです。


それから前回お知らせしました 「土田世紀回顧展」のトークショーで秋田の横手市は増田まんが美術館まで出かけたダンナでしたが、非常に楽しかったようです。 お世話になりましたみなさま、わざわざ遠くから足を運んでくださった方々、この場をかりて御礼申し上げます。 とダンナが言うております。本当にありがとうございました。


すぎむらしんいち先生との珍道中(?)は、ちらっと聞いただけでもおもしろそうだったので、漫画で全貌を描いてくれたら絶対オモロイだろーになー惜しい!と思いました。
すぎむら先生、お世話になりました。




そして最後になりましたが、ワタクシの愚作、 「あこがれの山岸凉子先生にお会いしました。」という2ページ漫画が、なんと自分の単行本ではなく、山岸先生の「言霊」に収録されてしまうという珍事態となりました。これを見た山岸先生ファンの方々が、超高級料理を味わってたら最後に虫が入っててアッタマきたーとか思わなければいいなあと思います。マジで。 山岸先生の懐の深さにまたも感動のワタクシ。興味のある方は是非購入してみてくださいませ。



といった案配で「おかめ」アンコール企画とあやしいエッセイ漫画、「キーチVS」最終回、楽しみにしていてください。




真っ白な灰になってござる

のっけからナンですが、ダラダラ過ごしてます。 何年ぶりでしょうか。

最終原稿を出した直後は2日ぐらいなぜか怒りまくってました。感慨も何もあったもんじゃなく ただただイカるというー。最近気付いたんですけど、昔から何かの節目に気持ちの持っていき場がないと、とりあえず怒るんだよなー自分、ということ。めんどくせえ性分だ。

「こんなもんかよ、ああそーかよ」と世界中が敵みたいなカンジで。中2ですな。

そんで怒り続けてたら、疲れてきて、急に落ち込んだりして。更年期と中2のジェットコースターや〜。



とりあえず 寝る。寝逃げに走り数日。脱力。

これ典型的な「燃え尽き症候群」じゃないか、と ハタとする。

そんなこんなで47歳になって なんやかんやで 通常の自分に戻りつつあります。やらなくてはいけない、部屋の片付け・伝票の整理・帳面付けなどなどー。全部すっ飛ばしてダラダラ過ごし、BL読み三昧の音楽聴き三昧。

自分「いいのかなあこんなダメな毎日を過ごして。幸せだけど」

娘「いいんじゃね?まだ数日のことだし」

と自分に甘いのも ここ最近の特徴。

イカンですな。もうじきまた真面目にやりますんで、すいません皆様。少々お待ちください。



ダンナの「キーチVs」ももうじき終了で家計は火の車。円安だかなんだか知りませんが、どーせ生活楽にならないんだろうな。

そのダンナですが、今月26日に秋田の横手・増田まんが美術館にて土田世紀さんを語るトークイベントになぜか出演することになりました。自分でも「俺でいいもんかなあ」と思ってるようですが、なんかそんなことになったようです。ご近所にお住まいの方や興味を持ってくださる方、詳細は『魂の道程−土田世紀回顧展』で検索してみてくださいませ。



それでは次回最終回の「おかめ」読んでね。ヨロシクです。

春爛漫・いよいよ最終コーナー

桜咲く季節になってきましたね。

長らく更新できずに申し訳ございませんでした。去年の秋から慢性的に小さなめまいを繰り返しており、携帯やパソコンの画面を見るのが苦痛になっておったおばさんです。

やはりお医者さまばかりに頼っていてはイカンと思い、そんな時生協のカタログで「めまいは自分で治せる」(新井基洋さん・著)なる本を発見、即購入しました。そこに書かれている めまいのリハビリ体操というのを毎日コツコツやってます。さらに近くのお医者さまにめまいに効く漢方薬も出していただき、大分調子もあがってきたかなあー?(ほめるとこわいけど)といった案配です。



仕事と最低限の家事で手一杯で、まあそれはめまいのせいにばっかりできないね、いつもそーだね。とにかく他にやりたいことが何もできないのが困りもんでしたね。

お手紙の返信も未だに出来てなくて本当にすいません。



しかしつい最近、勇気を出し、最も敬遠していた劇場と映画館に行ってみました。検査的に。 やはり暗闇の中で微動だにせずに一点を集中して見ているのは ひどいめまいを誘発しそうで怖いものなんですよ。

しかしここでやはり無理をしてでも外界の刺激を受けてみたい思いが勝ちましたね。

単行本やビーラブ本誌を見て すでにご存知の方も多いと思いますが、あと4回で「おかめ」が終了します。原稿はすでに残り2回のところまできていて、カウントダウン始まってます。この件については やはり一言では言い尽くせないもんがありますので、おいおい語るとして、やはりね、最後まで手綱をゆるめたくないわけです。納得のいく完結にしたいので、自分を追い込むために刺激がほしいんですな。

そーいった心境です。



そんで まず、劇場。これは娘が見てきて

「面白いから もういっぺん見たい。ママさん行きませぬか?近所だし」

と勧められ

錦糸町かあー それなら」
と見に行きました、劇団扉座さんの『つか版・忠臣蔵スカイツリー編』。







「つか」はお馴染み、つかこうへいさんの「つか」です。

ちょうど千秋楽だったため満員御礼。当日券で入ったため補助席で、のっけから
「これはアカン」

と、来たことを後悔しましたが、それも始まる前までの話。すぐに「つかワールド」に引き込まれました。

このお芝居は、つかさんの傑作、「熱海殺人事件」を若い脚本家横内謙介さんがセリフなどをかえずに、オリジナル設定に書き下ろしたもの。いや〜素晴らしい作品でした。やはりセリフの持つ力が強烈で、やられましたね。普段自分で漫画を描く時にも、ここはセリフにして書かないと伝わらないであろうが、セリフが多くなりすぎるかな?とか、クサイな…このセリフは、などと書くのを迷う時が多いんですよ。やはり漫画は絵で見せたいというのもあるので、そこは舞台とは大きく違うんですけどね。それにしても、こんなにセリフが生き生きと、表面に立ってると、その力に刺されるカンジで、気がつけば落涙、(最近涙もろいですが)周囲にも鼻すする中年の方、いらっしゃいましたよ。

それにつけても、劇団員の方々の楽しそうなこと!いや、もちろん日頃様々な労苦に耐えての今日の姿と思いますが、好きなことを目一杯やってる人間の晴れがましさ、輝きは、ほんとに見ていて清々しいです。劇場の案内や切符もぎり、補助席の用意にパンフレット作り…全てを楽しそうに行っているように見えてしまいました。

娘は脚本も買って帰り、さらにはまっていたようで、おそるべし「つか版・忠臣蔵 スカイツリー編」、老若男女のハートつかみまくりかあ〜 なのであります。



それから映画。これはダンナが「是非見て見て見て」とあまりに連日言うし(当人は3回観てます)、なんか好きそうなニオイのする映画だ と気になっていたので、勇気を出し、平日に一人で観に行きました。

横道世之介」。

やはり予告の洋画の字幕を観ていて、めまいがしそうになり、来たことを後悔しましたが、案の定、素晴らしい内容にめまいを忘れる。

生きてるってこういうことだよねー、こんな瞬間が愛おしくて生きていけるんだよねーという、ふわふわとした大きなものを感じさせてくれる優しい物語でした。出てくるキャラがみんな愛しいです。もっとずーっとこの人たちと付き合っていきたいなーと思わされてしまいました。あと3時間ぐらいあってもいいなー っていうか連続ドラマで見ていたいなー

そんな人です。世之介さん。



そんなこんなで勇気とやる気をもらい、今最終回にむけて 「おかめ」驀進中です。ライブで言えば 「それじゃ最後の曲。今日はみんなありがとう! 『おかめ』でした!!」 ぐらいなとこまできてます。
アンコールがきたら…嬉しいですね。出てきちゃうんでしょうか、自分。アンコールはどうするのか、考えておきます。 みなさん ヨロシクです。

今年の目標

遅ればせながらですが、あけましておめでとうございます。

先月ー と言うか、昨年暮れの選挙の後ぐらいに更新しようかなーと思いながら、結局出来ないまま、なし崩しに年を越し、〆切り一本終わって気付いたら今、みたいなカンジですかねー。正月は疲れますねえ、例年のことながら。普段通りの方が疲れない気がします。



そして例の選挙ですがー 予想通りというか、やっぱりな〜というカンジでしたね。うちのダンナは気を鎮めるために ザキヤマさんのへん顔画像とか見て仕事してましたね。母・私・娘もテレビに嫌気がさすであろうことを予測して、かねてから娘に録画させといた、吉田類さんの「酒場放浪記」を見ながらご飯食べてましたね。いいなあ、ルイさん。



昨年も飲みに行けなかったな。数えるほどしか。 そして凡庸なるオカズを作り続けたな。
仕事も例年通り大ヒットもしないかわり打ち切りもなく、「おかめ」馴れ初め編も終了したな。

やりきった感はありますが。そんでもって本誌の方では馴れ初め編のおまけとも言える「開業編」を始めてますが、そう長い話にはならないので、よろしくお付き合いくださいませ。



そんな 入江喜和 今年の目標はー

も少しパソコンに強くなる

ですかねえ。

も少し世の中の流れを知る

とか。



白状すれば、このブログもいまだにケータイに打ち込んだものを友人にUPしてもらっている。自部屋のパソコンはなぜか知らねどぶっ壊れているので買いかえなくてはならないらしい。(と娘が言っている) なにしろ電源入れて人のブログとか見るのがやっとだったのに、もう一年近く触ってないので 今は電源も入れられるか定かでない。

ケータイでなんとかインターネットは見れるものの、老眼が進み、ちょくちょく見るのも骨が折れる、といった案配でして。したがって即時性ゼロ。なんでもずいぶん後になってそんなこともあったんだなあ〜と知る次第。



というワケで、この場をお借りして 皆様にお詫びというか御礼申し上げたいことがございます。

昨年一年間にブログやツイッター等で「おかめ」を取り上げてくださった方々、本当にありがとうございました。なかなかすぐには見つけられなくて、大分たってから

「あーこんないいこと言ってくれてたんだー」

と気付くも、どうお返ししていいやらネット上での流儀がわからない。これがパソコンに明るく、ツイッターやらフェイスブックってんですか?(すいません、ホンマにわからんとです)やらやってる人なら「ありがとうございましたー!」とか爽やかにお返しし、和気あいあいの人生になるのに。ね?こーいう時なんですよ。も少し世間の流れについて行かないとーと切に思うのは。そんな苦い思いを一人で消化出来ず、娘やダンナに相談するも 要領を得ないので、思いあまって担当編集Mさんに相談する。



入江(以下i)「そんな訳で困ってるんですよ〜」

Mさん(以下M)「そうですねえ、難しいですね」

i「単行本やこのブログを読んでくださってる読者の方々だったら許してくださると思うんですよ、『ああ、しょうがないよね、原始人だから』って」

M「はあ」

i「しかし 問題なのは同業者の方々で、せっかく取り上げてくださってたのに、なんの御礼もしないって、とんだ 不義理&うぬぼれ野郎でしょ?」

M「う〜ん」



こんなこと相談されても困るだろうよ、Mさんも。



i「それで 時期が時期だし、年賀状で御礼申し上げようかと思ったんですけど、むろん住所や個人情報などわからないので、ご本人に直接ではなく編集部宛てに送ったとして、まずは編集の方々が開けてみて『入江喜和』よりって 『はあっ?!バカじゃねーの?!』ですよね。それなら最初からMさん経由で『○○先生にお渡しください』 の方がスマートですし」

M「はあ、まあ そうですよね」

i「でもね、例えばー RTってリツイートってんですか?」

M「はあ?」



使い慣れない言葉のたどたどしさから、あまりの発音のおぼつかなさに一瞬意味がわからなくなるMさん。しばし間をおき、



M「あ、ハイハイ。そーですね、リツイート

i「あれは その方がつぶやいていたワケではなく、他の方が発信された言葉を受けて『左様、ごもっとも』と同感した時やなんかにするんですよね?」

M「そうですね、そんなカンジだと思います。私もあんまり詳しいことわからないんですけど…」



悲しき中年2人。まだ続く。



i「人のツイッター見て 『あーハイハイそーですね』ぐらいな軽い気持ちでリツイートしたのに、年賀状で御礼申し上げられちゃ 『うわ〜重いババア〜 恐っ!』とかって引かれませんかね」

M「ええっ!そんな…。それはないと思いますけど」

i「御礼のつもりが逆に負担と恐怖心を与えてしまう典型的なパターンな気がするんですよね」

M「うーん」



いよいよ困ってる感漂う自分に、さすがのMさんついに助け舟を出す。

M「それはやっぱり パソコン上でお礼した方がいいんじゃないですかね。 年賀状だとほんとに個人的なやりとりになってしまいますけど、ブログなんかで書けば、そちらの先生のツイッターの宣伝にもなりますし。」

i「なるほど!」



やはり頭のいい人は違う。



i「でも大分前のことなんですよ?年明けて去年のことを今ブログで?」

M「そしたら、この一連の流れも全て書いたらいいんじゃないですか?」



というワケで、洗いざらい書きました。あらためて客観的に読み直すと、回りくどい自分がウザいです。



しかし ここでようやく御礼。

ブログで取り上げてくださった愛本みずほ先生、マンガ食堂の梅本ゆうこ先生、BE-LOVE編集長I様、ツイッターで宣伝までしてくれてる雲田はるこ先生ちゃま、リツイートしてくださった大久保ヒロミ先生、杜野亜希先生(間違えてたらすいません) 本当にありがとうございました、嬉しかったです。

さらに自分より「おかめ」のことわかってくれてるんじゃないかと感心してしまうよーな感想文をブログやツイッターであげてくださってる読者の方々、一人ずつチューしてまわりたいほど(だから引くって)感謝してます。

さらにさらに年賀状くださった読者の方々、本日受け取りましたので返信遅くなりますが、お許しくださいね。本当にありがとうございました。



なんかこーして書いてると、たくさんの愛に囲まれた素敵な人生に思われるでしょうが、実際には友達少ないです…。先程あげた先生方ともどなたとも面識もなく、元旦、娘が某アイドルのコンサートに出掛けてしまうやいなや、孤独に潰れたー という。

見るに見兼ねたダンナが散歩に連れ出し、ただただ歩いた更年期の正月。 その時の新大橋の写真です。

さみしさに負けない強いババアになるのも今後の目標。がんばります。






ニューカマー ”ラジオ子ちゃん”

秋も深まり、もはや冬になり果てた昨今、みなさまお元気ですか? 入江はエセ・ギックリ腰で苦しんでおりました。今年に入って何度目の不調でしょう。

すでに前回の エレカシの件から更年期の高まりがかいま見られていたために(いくらなんでも号泣しすぎだろう という周りの見解で。いや、他にも気になる症状が3つ・4つあったため)、その後、わりとすぐ お医者さんに行きまして

「あ〜 更年期の始まりですね」

と、よーやく引導渡していただき、ホッとしました。この不調が更年期でないなら一体どんな病なんだ。もはや「まだ早いんじゃない?」などとは言わせませぬぞ!という気迫。診ていただいたところ顔色も悪く脈も弱いゆえ、血の流れがよくなる漢方薬を出していただきました。

トドメのエセギックリ腰も 今はだいぶ良くなり、じょじょに身体が楽になりつつあります。



さて、年配者にありがちな身体の話はこのくらいにして、ワタクシ最近、ラジオを新しく購入いたしました。この子です。







機械オンチな原始人には画期的。

何故かと申しますと、ラジオを録音するカセットテープがだんだんと姿を消しているからでございます。て言うか「今時ラジオをカセットテープで録音してんの?!」と驚かれることが多くて… 。昭和の高校生かい?!というツッコミが聞こえてきそうですね。

長いこと朝型生活をしてきたワタクシですが、「おかめ」をはじめてからは夜も作業せんとアカンようになり、そーなると深夜ラジオがお友達状態になりーだいたい聞くのはJウェーブなんですが、これがワタクシの好き系ミュージシャンがパーソナリティをつとめたりなんかすることもあり、非常に楽しみなんであります。以前にはサンボの山ちゃんとYO-KING先生の番組が続いてたりなんかして夢のようでしたねー。深夜に一人でキャッキャするおばさんの図。アホですな。

しかしいくら楽しくても、ソコは元朝型。高校生の娘がおるので7時前には起きてなくてはならず、やはり深夜2時には寝るようにしないと、今度は昼の作業に影響してくるワケです。眠くて。それで2時からの番組は録音して寝ていたのですが、これがまたね〜。 1、2時間の番組を録音するのには120分テープがふさわしいのです。それなのにどの店も60分テープしか置いてない。聞けば120分テープはもはや製造してないらしく、店頭にあるのが終わりしだい販売終了らしい。ずいぶんだぜ、ずいブブンブン!と口ずさめども、いたしかたなし。

まあ 周囲がいうには、「今時カセットテープ自体売ってんの!?」らしいですが。しょうがないので60分テープを買う。120分テープなら1時間番組2本録れるところが、60分だと1テープ1番組しか録れないので、ただでさえ増えて置場のないカセットテープはそれこそ膨大な数に。







さらにはオートリバースのあるラジカセが故障し、やむなく昔のラジカセで録音するため30分たったら手動でひっくり返さねばならずー。これじゃ寝不足すぎ〜と暗澹とする。そんな折、本体自体に予約録音出来るラジオがあるとの情報をキャッチ!し、「買う!」と、めずらしく即決で購入することにしたのです。

現在毎週録っているのは、 深夜2時からの 「THE KINGS PLACE」。月曜日のパーソナリティは、先日ブログにてファンになったと言うてたクリープハイプ尾崎世界観くん。番組の終盤にアコースティックギターによる弾き語りがあり、これがスゴク良いのです。

「やったー。これで予約録音出来て昼間聞ける〜」

ランランラ〜ン♪と喜ぶのもつかの間。使いこなせるのか?すでに2年ほど使っているMyケータイも持てる機能の10分の1ぐらいしか使ってはいないであろう持ち腐れぶり。こんなていたらくは大概にしなくては。ケータイは無料で機種変更したものですが、この度のラジオは1万円以上もしているのです。これは是が非でも使いこなさなくては。

まずは大嫌いな説明書から読破せねばーと意気込んでいると、ダンナがすでに初期設定を行っておりー 。 ありがたくはあるものの、これから俺色に染め上げようとしていたオボコ娘に先にチョッカイ出されたような複雑な気持ち。

「今何時?」

と時計合わせしている。

「えー はい」

と ケータイの時間を見せる自分(なんか面白くない)。だがこの時のいい加減さが、あとで泣きをみる。そのダンナですが、この夏やはり体調不良から運動を始め、といってもジムなんかには行くタイプでもなく、時間があるときに隅田川周辺を走るーみたいなカンジなんですが、もともとのM体質が発動?したのか 鍛えてるうちに痩せました。これには周囲もビックリ。先日も仕事明け、ゆらーっと部屋に入ってきた時 以前よりやや細目、さらに目の下にクマ作ってるダンナを見て

「どうしたの?!コンニャク戦法の青山君みたいだよ!(By あしたのジョー)」

と口走った自分。 若干オーバーですね。

しかし そんなで ダンナ痩せる。ちなみに病気ではないので(多分)大丈夫です。



話はそれましたが、そんなこんなで、今 ニューカマーのラジオ子ちゃんと仲良くなるべく、格闘中の自分です。努力のかいあってか、なんとか毎週の予約録音出来てますが、いい加減な時計合わせがたたり、録音開始時間が1分遅れています… 。 いくら時計を合わせ直しても治らない。なぜ?! 説明書のどこに そんなアヤマチを治す項目があるのか探し中です。ホントにもう…。

自業自得で落ち込みますが、弾き語りで尾崎くんがエレカシの「風に吹かれて」なんかを歌ってくれたりして、いきなりハイテンションになる おばちゃんです。



というワケで、今回もご飯ネタやらずに終わるという…。やー料理研究家の方々はエライなあー 。もう〆切りと更年期の2本立てで、すっかりアカンくなり、定番しか作らず、最近では夕方になると蒸発したい願望にかられる自分であります… 。



今年も後一ヶ月!あぁ無情ですが、がんばります。「おかめ」15巻もよろしくね。

もうどーにも止まらない

まずのっけからお詫び申し上げます。10月14日、日比谷野音エレカシ見に行きました−。興味の無い方スルーしてください。そして当日会場へ入れなかったファンの方々、ごめんなさい。



中止とされてた野音が「やるってよ−−!!」と我が娘からメールが入ったのは野音の数日前のこと。授業はどーしたんだ、お前、というツッコミも忘れ果てるほど驚き、そして武者震いしました。そこまでガッカリしてたつもりなかったのに、今この全身に漲る力は−やはり中止によほどガッカリしていたのでしょう。とたんに バリバリ仕事をこなして、当日を迎える。

細かいことはいろんな方が書いておられると思うので、はしょりますが、 おばさん、やっぱり泣きました。

や、もう更年期の涙出やすさに加え、なんだか20数年のエレカシに対する思いや、46歳の今、やりたいこと成し遂げたいことは山ほどあれど言うこときかない自分の体のこと、それを申し訳なく思い尚且つ励ます自分でありたいファンへの気持ち、が走馬灯のよーに…。いや、勝手にミヤジもそうであろうと想像して「わかる!わかるよ!」と万感胸に迫り…結果、周囲がドン引くような大泣きになった訳です。人前でこれみよがしに泣いたりするの若い頃からキライだったんですが、今回にかぎっては、花粉症の重症時ぐらい涙が出て、我ながら「うわあ〜かっこわりィ〜」としっかり自覚しつつ止まらないのです。ダメだよ最初に「夢のちまた」なんかやっちゃ。泣くわ そんなもん。

なんだか大量にへんな汗もかいたので、世にいうデトックス効果があったかもしれません。やはりワタクシぐらいのお歳の方々で泣いてらっしゃる方、多数とお見受けしましたので、14日の野音の上空はモヤがかかっていたかもしれません。同行の同志たちはババ泣きにツボり、ウケてましたが…。

恐るべし ミヤジ、恐るべし 更年期。ゆっくり養生して、またカッコイイとこ見せてほしいです。





それまでの間のミヤジ達のお小遣の足しになれば、 とまた買ってしまったグッズ

さあ!がんばろーぜ

時間薬が少し効き、大分落ち着いてまいりました。先日は取り乱し申し訳ありませんでした。なにしろ趣味や娯楽が少ないものでして。

手術も終え、回復にむかっているようですね、宮本さん。ヨカッタヨカッタ。無理だけはしないでほしいです。



なんとは無しに関連したような オハナシなのですが、体がツライ、キツイと苦しんでらっしゃる同世代の方々、運動ってしてますか? わたくし入江はスポーツと名のつくものは、およそ好きになれないので、このまま出来るだけ、運動なんかせんと一生を全うしたいと思っとります、はい。思ってるんだけど〜肩・首のコリがあまりにも辛く、めまいも恐いので、血行がよくなるよう、踏み台を上がり降りしながら肩をグルグル回すというヘンなオリジナル運動をしております。養命酒も飲んじゃったりして。なにしろ血行が悪いと更年期も重くなることがあるらしく、体の具合が悪いのもイヤですが、メンタル面で落ち込むのは もっとイヤでして。 血行をよくすべく日々、模索を繰り返しております。 そーしつつ 「ずいぶん心身共に鞭打つことしてきたなあ〜、大丈夫かい?」と自問自答。

果たして がんばりきれるのか?40代終盤戰、と不安になったりもします。



そんな中先日自転車で近所に用足しに行った時のこと−。

その日はちょいと気がたってまして。やること山ほどあって朝から分刻みでがんばってたのに、銀行と郵便局にも今日中に行かねばならぬことに気づき、もうこーなれば、ついでに夕飯の買い物もしちまえ〜!ってんで、近所ばっかりの用だったのに勇ましく愛車の白号にまたがった。白号は我が愛自転車で、もう25年ほど乗っているので、すでに白くはない。21歳ぐらいの時に、今は亡き父が (当時軽井沢在住)東京の私のアパートに来た時に使う用に勝手に買ってしまった自転車である。

当時、自転車に乗れなかった!私は「チクショー余計なもの置いていきやがって〜」ぐらいなことを内心思っていたと思う。しかし今よりヒマも気力もあったので、ある日乗ってみることにした。なんでそんな恐ろしいことを考えたかというと、スイスイ乗ってる夢をみたから。今まで幾度となく挑戦してもダメだったけど、今回は乗れるな、と思い、乗ったらホントに乗れました、という…ウソみたいな話です。

まあ、そこから先は乗りこなすまでに ちょいと苦労しましたが、白号で赤ん坊だった娘を乗せたり、アシさん飯の大量買い物をしたりと、ずいぶん働いてもらったんですよ。言わば4半世紀共に戦ってきた戦友です。愛着があります。だから ダシが出そうに汚くなっても、乗れるうちは新しいのに買い替える気がしないまま、今にいたっているという− なんか傷み具合も自分と重なるのかもしれませんね。

そんな白号にまたがり、急ぎ交差点を渡りかけたその時に「ブチィッ」と太い音がすると共に 右手に凄い衝撃を感じ−気がつくとブレーキが根こそぎ切れてしまっているのが目に入る。危うく傾きかけましたが、なんとか引いて横断歩道を渡り切りました。

切れた勢いで、ブレーキの金具が当たった右手が痛みましたが、それより思ったのが 「もう だめだな これ」 という、自転車にとも自分にとも取れる一言で。 25年も酷使された白号はボロボロで、これを直してくださいというのは、ちょっと非常識なのでは−と思う。新しいの買った方が早いよ、と自転車屋さんは言うだろうし。自転車屋さんは、確か500mぐらい先にあったはずだけど、どっちみち今からでは 銀行の窓口での用足しはアウトだな−と今日の予定総崩れをダメだなと思い−最後には自分を思いましたよ。私生活も仕事もダメなんじゃないかなー と。暗くて申し訳ありませんが、なんか漠然と思ってしまったんですよ、この時は。

しかし刻々と過ぎていく時間。いつまでもセンチメンタルにひたってる間はなく、まず自転車をどーするか考えた。今から持ってって買い替えた場合、何が一番困るかと言うと、荷台にくっつけた子供を乗せる兼荷物を乗せる用のアレ。なんて言うのか知りませんが、「おかめ」の中で やすこさんの自転車の後ろにくっつけてるアレです。ウチの娘はもう大きいので、アレもすでに不要なのですが、漫画で描くのには、なるべくあった方がいいのです。でも新しい自転車に、またアレを付けてもらうのはちょっとなあー 「おかめ」だって いつ終わるかわからんし… とドーモ明るい方に頭が働かず。でも 自転車はすぐにも必要なので、とりあえず、今日は本体だけでも買い替えることにしなくては、と白号の写真を撮りました。アレを中心に。








あきらめて自転車を引きながら歩いてたら、ホントに自転車が可哀相になってきて(アホだな〜と笑ってください、いい年こいて) 自転車屋さんの数メートル前まで来た時には、まるで馬かなんかに言うように、白号にポンポンと手をやり、「また会おう」と声に出して言うてたという(コワッ)。 「ご苦労様」も「ありがとう」もなんか違うんですよ。そんで 気を取り直して、自転車屋さんの大将に言いました。

「これ 今 乗ってて壊れちゃったんですけど、古いからもうダメですよね? 」

買い替えた方がいいですよね、と続けようとしたら 大将一言。

「どうしたい?」

この御仁がまた、人の良さそうな、決してこの一言がイヤミに聞こえない穏やかな話しぶりなのです。何と返してよいか とっさに言葉が出ないでいると、自転車と私をためつすがめつ見て
「治るよ、コレ。千円で」

と言う。

「治りますか?」と私。

「じゃ、お願いできますか」 とまるっきり予想だにしなかった展開に、急にパーっと明るくなりました。

すぐ治ると言うので、その間に最寄の郵便局へ向かい用を片付ける。戻ってみると、白号は名札をつけられて、仕上がった自転車の端におとなしく並んでいた。代金は ホントに千円ポッキリ。

「すいません、助かりました」と心からのお礼を言うと大将ボソッと一言
「もう少し がんばってみれば? ね」

これ ホントに 何気なく言ってくれたんだと思うんですけど、なんだか 今置かれてる全状況に対して 何者かが 大将の口を借りて 言ってくれたのでは?! というくらい 驚いたのです。 「ハイ、そうします。ありがとう」 と、その場を立ち去りましたが 涙出そうで、ウルウルしました。それだけの ことなんですが、なんだか 元気が出たような。 中高年になると やはり心身共に弱っているから、暖かい言葉によりグッと来るんでしょうね。エ?ヤバいですかね、私。 でも お言葉通り もーちょい がんばってみようと思います、白号と一緒にね。

これ 読んでる 中高年の皆様も がんばってね。 応援してますぜ、エベバデ!!!



というお話でした。オチもなくすいません。 (なげーよ)