春爛漫・いよいよ最終コーナー

桜咲く季節になってきましたね。

長らく更新できずに申し訳ございませんでした。去年の秋から慢性的に小さなめまいを繰り返しており、携帯やパソコンの画面を見るのが苦痛になっておったおばさんです。

やはりお医者さまばかりに頼っていてはイカンと思い、そんな時生協のカタログで「めまいは自分で治せる」(新井基洋さん・著)なる本を発見、即購入しました。そこに書かれている めまいのリハビリ体操というのを毎日コツコツやってます。さらに近くのお医者さまにめまいに効く漢方薬も出していただき、大分調子もあがってきたかなあー?(ほめるとこわいけど)といった案配です。



仕事と最低限の家事で手一杯で、まあそれはめまいのせいにばっかりできないね、いつもそーだね。とにかく他にやりたいことが何もできないのが困りもんでしたね。

お手紙の返信も未だに出来てなくて本当にすいません。



しかしつい最近、勇気を出し、最も敬遠していた劇場と映画館に行ってみました。検査的に。 やはり暗闇の中で微動だにせずに一点を集中して見ているのは ひどいめまいを誘発しそうで怖いものなんですよ。

しかしここでやはり無理をしてでも外界の刺激を受けてみたい思いが勝ちましたね。

単行本やビーラブ本誌を見て すでにご存知の方も多いと思いますが、あと4回で「おかめ」が終了します。原稿はすでに残り2回のところまできていて、カウントダウン始まってます。この件については やはり一言では言い尽くせないもんがありますので、おいおい語るとして、やはりね、最後まで手綱をゆるめたくないわけです。納得のいく完結にしたいので、自分を追い込むために刺激がほしいんですな。

そーいった心境です。



そんで まず、劇場。これは娘が見てきて

「面白いから もういっぺん見たい。ママさん行きませぬか?近所だし」

と勧められ

錦糸町かあー それなら」
と見に行きました、劇団扉座さんの『つか版・忠臣蔵スカイツリー編』。







「つか」はお馴染み、つかこうへいさんの「つか」です。

ちょうど千秋楽だったため満員御礼。当日券で入ったため補助席で、のっけから
「これはアカン」

と、来たことを後悔しましたが、それも始まる前までの話。すぐに「つかワールド」に引き込まれました。

このお芝居は、つかさんの傑作、「熱海殺人事件」を若い脚本家横内謙介さんがセリフなどをかえずに、オリジナル設定に書き下ろしたもの。いや〜素晴らしい作品でした。やはりセリフの持つ力が強烈で、やられましたね。普段自分で漫画を描く時にも、ここはセリフにして書かないと伝わらないであろうが、セリフが多くなりすぎるかな?とか、クサイな…このセリフは、などと書くのを迷う時が多いんですよ。やはり漫画は絵で見せたいというのもあるので、そこは舞台とは大きく違うんですけどね。それにしても、こんなにセリフが生き生きと、表面に立ってると、その力に刺されるカンジで、気がつけば落涙、(最近涙もろいですが)周囲にも鼻すする中年の方、いらっしゃいましたよ。

それにつけても、劇団員の方々の楽しそうなこと!いや、もちろん日頃様々な労苦に耐えての今日の姿と思いますが、好きなことを目一杯やってる人間の晴れがましさ、輝きは、ほんとに見ていて清々しいです。劇場の案内や切符もぎり、補助席の用意にパンフレット作り…全てを楽しそうに行っているように見えてしまいました。

娘は脚本も買って帰り、さらにはまっていたようで、おそるべし「つか版・忠臣蔵 スカイツリー編」、老若男女のハートつかみまくりかあ〜 なのであります。



それから映画。これはダンナが「是非見て見て見て」とあまりに連日言うし(当人は3回観てます)、なんか好きそうなニオイのする映画だ と気になっていたので、勇気を出し、平日に一人で観に行きました。

横道世之介」。

やはり予告の洋画の字幕を観ていて、めまいがしそうになり、来たことを後悔しましたが、案の定、素晴らしい内容にめまいを忘れる。

生きてるってこういうことだよねー、こんな瞬間が愛おしくて生きていけるんだよねーという、ふわふわとした大きなものを感じさせてくれる優しい物語でした。出てくるキャラがみんな愛しいです。もっとずーっとこの人たちと付き合っていきたいなーと思わされてしまいました。あと3時間ぐらいあってもいいなー っていうか連続ドラマで見ていたいなー

そんな人です。世之介さん。



そんなこんなで勇気とやる気をもらい、今最終回にむけて 「おかめ」驀進中です。ライブで言えば 「それじゃ最後の曲。今日はみんなありがとう! 『おかめ』でした!!」 ぐらいなとこまできてます。
アンコールがきたら…嬉しいですね。出てきちゃうんでしょうか、自分。アンコールはどうするのか、考えておきます。 みなさん ヨロシクです。