猛暑太り・ヒットガール参上

まず最初に 単行本プレゼントへ申し込んで下さった方々、ありがとうございました。

みなさま、近況や漫画の感想など書いてくださっていて、丁寧な方が多いのに恐縮してしまいました。7月31日の消印の方をもって〆切りとさせていただきましたので、ご了承ください。



今後は墨田横網郵便局に送っていただいてもワタクシの元には届きませんので、お便りなどくださる方はBE-LOVE編集部宛てでお願いいたします。

単行本の発送はもう少しお待ちください。8月中にはアナタのお手元に届きましてよん。





というワケでまたも更新スローダウンで申し訳ございません。このところ私生活が例によって絶不調だったもので。まあ、いつものことなので、もはやこれを不調とは呼ばないかも。



絶不調その1として、二週間前にスライサーで右手親指の肉をわずかに削ってしまい、仕事はなんとかやったものの、後のことが出来ず、抗生剤飲んでるから酒も飲めねぇというアホアホな事態になり、「プロとして失格じゃね?」と自己嫌悪におちいっておりましたのよ。まあ、それも4.5日のことで、酒が飲めるようになったらすぐに復活しましたが。カサブタ文鳥バニちゃんに喰われました。ハイ。



絶不調その2として、ここにきて母・静子、老いたなあーの巻。 81歳にしては、イケメンや油もん大好きで比較的若い我が母・静子でしたが、震災後疲れが出てるのか、加速度的に耳が聞こえなくなり、歯も噛めなくなりました。まあ、実際には見えないスピードで、じょじょにそーなってきたのだと思いますが。ここにきて生活に支障が出始めてきたので、今、補聴器の訓練及び、歯医者にちょくちょく通院中で、付き添う自分もなかなか忙しくなって参りました。

補聴器の方は雑音や電源の入/切にもだんだん慣れてきて、もう少しかなあといったカンジですが、問題は歯の方。これは虫歯とかでなく、完全に老化による噛めない〜なので、様子見で入れ歯になる恐れ有り。入れ歯に慣れるのはかなり根気のいることらしいので、我慢のない我が母に耐えられるだろうか?と今から心配しております。

その上、硬い物が全く食べられないので、柔らかめな物を小さく刻まなければならず、自分、鬼軍曹なので今は母自身にやってもらってますが、これが長きにわたり続くのかと思うと、元来めんどくさがりの母も私も、う〜ん…とため息がーって、ここまで書いといて、これ自分の絶不調じゃないよね?母・静子の絶不調だよな、と気付く。

そのよーな成り行きから、今アシさん飯(かなり手抜き)の他に、やわらかオカズを一品作るのが新たなる課題に。なるべく一品で野菜や肉などが採りやすいものがいいので、肉じゃがやシチューなんかが多くなります。母はさらにアレルギーも最近ひどいので、辛いものや生卵などもNG。

歳をとるというのは、大変なものなのだなあーと実感しちょります。一番辛いのはもちろん当人ですが。今まで食べ残しなどをセッセと片付けていた母が食べられなくなったことで、かわりに自分が片付ける(腹に)ようになり、この酷暑に肥える、という2次被害も発生。それを当の母に
「アラ あんた太ったわねぇー すごいお腹。それ以上太らない方がいいわよ」

とのどか〜に注意され、ブチ切れそうになる、という3次被害までー。だれのせいや思とんねん。



さて絶不調その3はこれも私ではなく娘ですね。日本の夏、それはGのつく虫さんが元気になる季節。娘はなぜか知らねど、虫という虫が一切ダメで、蠅や蚊がいるだけで平静でいられなくなる女の子なのです。先程から話題にのぼっている我が母・静子も同様、うちの女達は虫が とにかくダメです、自分を除いて。

自分は−(さあ、始まるよ手前味噌)さかのぼること40数年前、病的に虫が嫌いで、そのあまりの騒ぎから顰蹙すら買っていた母・静子のたっての願い、「子供は虫が大丈夫な子に育ってほしい」という考えを父に託したことから、この壮大でもなんでもないストーリーは始まったのでした。

当時住んでいた保谷市(現在・西東京市)はまだまだ森のような場所が多く、父が休みの日曜になると、虫を採りに連れていかれた、3歳ぐらいの自分。もう、ありとあらゆる虫がいて、端から手づかみにさせられました。かまきり、ちょうちょ、蝉、なんかの幼虫、カナブン、鬼ヤンマ、デッカイミミズ…果ては、モグラや青ダイショウまで手づかみ出来るように なりました。本当に父には感謝しています。

大人になって、なぜかナメクジだけは苦手ですが、それとても やむにやまれぬ状況なら どけるぐらいのことは出来ます。てなワケで 日頃のたりのたりとスローテンポなワタクシなのですが、女の悲鳴(Gの出現による)を聞くと、変なスイッチが入り、蠅叩きを手にしたとたん人格がかわったように駆けずり回り、バシッと一撃でGを仕留めるヒットガールに変身するのであります。ヒットガールとは− そう、昨年大ヒットした映画「キックアス」(うちの旦那も大好きで何回も見に行った、あの!)に出てくる少女、幼いうちから実の父(ニコラス・ケイジ)に殺しのテクニックを仕込まれた、生きる凶器のあの少女。というと「重いなー」と思われるかもしれませんが、非常に楽しい軽快な映画です。私もこの正月、ダンナに薦められて見ましたが、最高でしたよ。しかし後になればなるほど、ヒットガールに幼き自分が重なり、感情移入する、といった変な展開になりました。

まあ、そのよーなワケで娘のピンチの際、ヒットガール(ババアだけど)に変身する自分 ?絶不調でもなんでもありませんな。ある意味アンチエージング?であります。先日も天井に出現した大きめのGを、段ボールによじ登り、ジャンプして仕留めるという荒業に出ました。その姿は最終回のガンダムのようだった気がしている。自分では。



最後の絶不調はダンナ。五十肩で毎日泣いています。





映画のお話が出たので最後は、新・文芸座の階段の写真で終わります。池袋周辺を取材しました。オールロケ(?)な「おかめ」乞う、ご期待!