寒き味噌鍋の夜

只今年末進行の真っ最中です。たくさんの漫画家さんがそうだとは思いますが疲れております…。

だんなの方も連日アシさんが来ており、当人すでに廃人のよーになってます。もうアシさんがつねに3、4人いることがフツーになっており、たまに一人しかいなかったり すると、「今日は静かだね〜え」と母がつぶやいてみたり、ダンナ大勢からの緊張感から抜けて睡魔に襲われ放題だったりしているようです。



私もねえ、メシのネタが尽きるなあ。更年期もヒタヒタと近付き体は言うこときかんし、娘の進路も大詰めだし、生協も二週間分の注文書書かなきゃならんし、(さて始まりました、ボヤキ節師走編)。全てを簡単、省略化せんとやりきれません。完璧なんて求めちゃいかんのですよ。万事テキトー。



そんなワケで、アシさんが一人の時は、出前を取ってもらったり、いつもは時間差で別に食べる私・母・娘の3人女組も同席で鍋物にさせてもらったりしております。

先日も、アシさんはT君一人。T君は娘が生まれた頃から新井組を手伝ってくれており、最近では某メジャー誌で自分の仕事をこなす傍ら、まだウチの手伝いもしにきてくれてる、今では一番の古株になっておるアシさんです。そこへうちの叔母、ヨーコさん(母の妹。母とはあまりに似ており、初対面の人には大ウケなことが多い)も参戦。考えることなく鍋になりました。その時の会話。



私「しかし都条例、通っちゃうんだねー。さっきも『5時に夢中』でマツコさんも怒ってたよ」

ダンナ「…」

うなずくのみで鍋に夢中。その後、ちょっとここでは書けないよーな内容の話をダンナが今後の自分の漫画内で描く予定なことを発表。

私「え〜〜〜っ」

娘「やめてくれよ〜」

私「そーなったら私は新しい下着やなんかを大漁買いして、獄中に面会に行く準備をしないと…」

T君「ぶぁはははは」

娘「え〜ん、そーなったら私も進学はあきらめて、デリヘル嬢とかになるしかないかも…」

私「いやいや、そんなことにならなくてもいいよーに、ママががんばってキャラクター展開できるよーな漫画を描くよ。ハム太郎みたいな…(不可能)」

娘「ママ、せめてリラックマに…」

T君「リアルに考えるのやめません?!」

その後、シメのラーメンを食す一同。母は麺が好きでないので辞退(珍しい人)。

叔母「わ〜♡美味しいー」

私「ねー、これが最高だよねー」

叔母「美味しいって言えば、私最近〇〇〇〇(有名ラーメン店)のラーメンにハマっちゃってさー、しょっちゅう食べに行ってんだけど」

私「いいなー。私も行きた〜い」

叔母「こんなにクセになるってことは、きっとよくないものがドッサリ入ってると思ってね」

ダンナ「(我が意を得たりな雰囲気で)その考え、大事ですよ、おばちゃん」



以上、ある夜の食卓でした。



ちなみにこの度の条例で、禁じられてるよーな漫画を描いても

「逮捕はされませんよー、ただ東京都の書店さんが置いてくれなくなるだけでー、新井さん逮捕されたりしませんからー」

と担当編集のMさんからは慰められました。しかし、ウチの家計が危うくなる(これ以上?!)ことにはかわらんよーな…。 疲れた上に困ってますよー、オバさん。





実物の写真を撮り損ないました。下手くそな絵で我慢なさってね。 鶏のつみれがゴロゴロと入った味噌味鍋です。