ぶらり・哀愁散歩

最近、周りに落ち込んでいる人がいっぱいになってます。
元気な人探すのが大変なくらい、沈んでる人が多い。
かく言う私も例外ではなく、(まあもともと決して覇気のある方ではなく)気が付くと、ネガティブになってる気がします。
しかし、しょうがないよね、コレ 。こんな世の中で毎日ニコニコしてられますかいな。
特に中年は、気づいたらトコロテン式に責任ある立場に追いやられ、仕事から、子供の心配から、親の介護まで、全て自分の手にゆだねられてるワケですからな。
気分転換も、小休止もあったもんじゃない。
それでも好きな仕事させてもらってるワケだから不満なんぞ言ってちゃバチがあたる、と自身を叱咤激励しながら日々過ごしてる案配です。
ボヤキすぎですか?すいません、主婦は溜め込んでる物が多いもんで。



そんなこんなで最近無理にでも用事を作り、なるべく散歩がてら歩くようにしています。陽の光をあびることが、落ち込みには良いらしいので。
ただでさえ時間が足りないので、毎日は無理ですが、先日も御茶ノ水に画材を買いに行き、いつもは用だけ済ませてササーっと帰るトコロを、駅周辺をぶらりと歩いてみました。
最近やはり覇気のない娘も同行してのぶらりでしたが、やあーいい街ですねぇ、御茶ノ水。本屋さんと画材屋さんと楽器屋さんばっかで、落ち着きます。
ちょっと前までは学生が多くてうぜえー(すいません、学歴コンプレックスがあるもんで)と思ってたんですが、すでにおばちゃんと化した現在、学生さんかわいいなあと、若い男女を愛でる視線に変化してしまうらしいです。



山の上ホテルの前まで行ってみたい」と私が言い、二人でトボトボ歩きました。「小説家の先生とかはいいなあー。煮詰まるとこーゆうホテルに泊まって仕事したりするんでしょ?やっぱペンと原稿用紙だけでいいってのがいいなあ。かっちょいいなあー。嗚呼、私もここで泊まりたい!泊まりが無理ならせめてお茶だけでもラウンジで飲んで帰りたい」なんぞと一人で悲壮感を漂わせながら盛り上がっていると、たちまち娘に「私はいいけどさあ、アナタでしょ、時間ないの」と切り返されました。確かに…。
この後買い物して、半場メシを作り、下書きに入らなければ…。しかもすぐ帰る気で出てきているので、どことなくカッコも小汚い。ウチではテレビの前で、齢八十になる我が母と、文鳥のバニちゃんが我々の帰りを今か今かと待っている…。



淋しいので写真だけ撮って帰りました。いつの日かここに泊まって、ワインとか飲んだりしてやる〜(小さっ)と野心を胸に秘め、今日も落ち込みと戦う自分であります。