3巻発売中です

出ました、「たそがれたかこ」3巻! このブログ読んでくださってるマニアなあなたならもう買ってくださってるとは思いますが。一応。念のため。

なんと雲田はるこちゃんの推薦コメント帯付き。 すごいなあ。雲田さんはホントにスゴイと思う。たいがいあんなに売れてる漫画って実際読んでみると

「ほー…これが…」

(いや変な意味じゃなくて)と、なんか高い敷居を感じてしまうんですよ、私あたりのひねた漫画家は。でもすらすら読めちゃう。

昭和元禄落語心中」は なんというか…ヤボな先入観吹き飛ばし、物語にやさしく受け入れられてしまうんですよ。気がつけば菊さんの大ファン。落語をあそこまで描けるのもスゴイと思う。
BLもサイコーやしね。 しかし 雲田さんのスゴイところはそこだけじゃないのでした。

忙しいと思う。そりゃもう売れっ子だし、すごい忙しさだと思うのです。たいして売れてない我々(自分とかダンナ)だって、なかなか貴重なファンレターのお返しなどを書いてる時間がなくて、

「すいません、要領悪くて…」

と反省の日々なのに。人の単行本のコメントなんて大変だと思うのですよ、雲田さんは、特に。 しかし二つ返事で引き受けて下さったそうで、(さあ、ここからがさらにスゴイよ、みなさん)しかも!イラストまで入っている!







これは我が主人公、たかこではないかっ!こんなの見たことないよ、イラストまでて。スゲー!とこちらはお里が知れんばかりの驚き。そして可愛い…実物より50%増しでかわいい気がする…。

「これは早くイロイロ宣伝しなくては!帯だけでも必見よ、とか言って」なんぞと思いつつ、また間が空いてしまい、気がつけば…!雲田さんがご自身のツイッターなどで宣伝してくれていた!という………。

もう穴があったら突き落としてほしいおばさんですよ。もう雲田さんに足を向けて寝られないですわ〜。 このお返しはどーしたらいいのか、今真剣に悩んでおります。

この場をお借りしてトドメの御礼申し上げます。ありがとう、雲田はるこちゃん。



そんでもって、なんかいつも ビッグな作家さま達にコメントいただき、(前回の神、山岸凉子大先生とか) 編集部のゴリ押し、いや必死で売り出そうとしてくださってる感を背中いっぱいに感じてるのですが…作風は変わらず、ずーっと地味でマイナーで、申し訳なく感じております。 いや、感謝しております。どっかで還してえなあ、めぐりめぐって世間さまに。



世間さまといえば、この一週間、「BONごはん」の取材から原稿UPに翻弄されてるうちに、さまざまな方が「たかこ」についてツイートしてくださっていて、びっくり!と同時に大変嬉しかったです。そう、そいで急いでブログに着手したワケです。なにしろひがな一日机に向かってるか、スーパーに買い物に行くだけなんで、書くこともなくー と書いててスーパーで思い出しました(ハイ、脱線)書くことあった。



みなさまに御礼申しあげる前に。最近「モーニング」に曽根富美子先生が描いてらっしゃるマンガ、みなさまご存知でしょうか。

曽根先生といえば、「EXPRESSION表現」や「含羞(はじらひ)−我が友中原中也−」などの衝撃の問題作を何本も発表されている、鬼才と呼ぶにふさわしい大先生のお一人です。

現在モーニングで連載なさってるのは「レジより愛をこめて〜レジノ星子」というショートなんですが、これがスゴイ! 今までもシリアスな作品の中にもユーモアがあり、なんだかほのぼのしてしまう場面などが天才的にお上手だなあと尊敬していたのですが、「レジより愛をこめて」に至っては、普通に読めば、ギャグ漫画といってもいいような、シニアの女性がその歳で初めてレジスターになった奮闘記なんですが、

「…この主人公のレジノ星子さんて…曽根先生自身だよね?」

と感じてしまうのは私だけ? あまりにも状況がリアルで…。

本編ではレジノさんは絵本作家(イラストレーター?)ということになってますが、イロイロあって貯金が底をつき、若い男友達に「プライド捨ててレジ打ちとかやってみたら?」と苦言されたことをそのまま「そっかあ」と素直に受け取り、近所のスーパーでレジの仕事を始めるのです。 まあしかし漫画の主人公というのは多かれ少なかれ作者自身が投影されるものですし、かといって100%作者かと言われれば、それも違うので、レジノさんが先生自身かどうかは正直わからないのですが。でも曽根先生がもし本当に、レジの仕事を最近なさってたのだとしたら、そして、それをあんなにカラっと悲壮感なく描かれているのだとしたら−やはりほんとにマジでスゴイ方だと思います。なんかショックでした私。漫画以外の仕事なんてできるだろうか?どこに置いてもウスノロの気の利かないババアでは?と常々自身を思ってますもんで。

曽根先生のようにただ事でない才能をお持ちの先生にちがうお仕事をさせてしまう世の中って…となんだかモヤモヤもしてしまうのですが。でも傑作なんですよ「レジより愛をこめて」。単行本になるといいなー。



というわけで、先程の御礼申しあげたい件ですが、ほんとにいろんな方々が取り上げてくださり、お一人お一人に頭を下げてまわりたいほど感謝しております。同業の漫画家の方、雲田さんをはじめとする、三角社ぴえさま、イシデ電さま、いけだたかしさま、そしてびっくり!志村貴子さま!みなさん普段から「むうー才能あるなあーいいなあ」と思ってる方々なので、ことさら嬉しいです。おばさん感動の涙。

漫画エッセイストやコラムニスト、評論家の先生方、漫画食堂・梅本ゆうこさまもほんとにありがとうございます。



ツイッターやってないもんで、お一人ずつ御礼するなど出来てなくて申し訳ございません。ほんとに気の利かないババアですいません。さらに編集の方、押してくださってる書店の方、いつもブログやツイッターで取り上げてくださってる 暖かいあなた(あなたですよ、あなた!)ほんまにありがとうございます。



嗚呼、感謝がとまらない。この感謝をカタチにしたいですなあ〜。良い方法があればツイッターなどで教えてください。ってやってないだろーが、ツイッター