小冊子にご応募いただき、ありがとうございました
毎度更新滞りすいません。
「BONごはん」が地味にボディブローできいてきてます。 もはや一日も休みなし。疲労と更年期が高じてつねに体温高いみたいな。
いや、大丈夫です。まだいけます。
さて 小冊子の件ですが、たくさんのご応募ありがとうございました。
いただきましたおハガキ、コピーしたものを拝見させていただいてます。ビッシリ感想を書いてくださってる方がたくさんおられて感動しますよ、ホント。小さいライヴハウスが満員になるぐらいのみなさまの熱気、受け取ったぜ!ありがとう!と、こちらもライブ調でお返ししたくなります。
そして小冊子、そろそろ届いておられると思いますがー
いつもながら たいした内容じゃない感あふれてて、
「こんなの もらって嬉しいだろうか?」
と心配です。
ワタクシ自身、BLマンガの小冊子に応募するなど、マンガ好きにとっては下手な商品より嬉しい小冊子ですが、BLの場合は、ホラ、物語本編で結ばれた2人のその後とか、本編より過激にイチャコラしてるのとか描かれていて、スゴイ嬉しいもんなんですわ、アレ。
でもなあ、自分の小冊子、取り立ててお得感がない という…
まあ発送しちまったもんはしょうがねえので、せいぜい マンガ本編でがんばります。
そんでもって、その小冊子に描こうと思いつつ、入りきれなかったキャラクターもおり、残念だったのですが、あろうことか今まさに連載中の「BONごはん」の主人公の夫婦を描き忘れてたという…
この場をお借りしてご紹介します。
ハイ、夫婦です。毎回 美味い食べ物のことしか考えてません。
奥さんのこまこさんは大手出版社で働いており、おそらくオサレ〜な女性誌で素敵なお店や美味しいお菓子とかそういうのを記事にしているかと思います。 性格、大雑把で楽天的。私のマンガにはよく出てくる系の小さい女子です。38歳。
ダンナさんのいさくさんの方はもーちょい込み入ってまして、娘が高校の3年間を過ごした文化学院の創始者、西村伊作先生という素敵な御仁がおられるんですが、(もうすごく前に亡くなられております)、考え方が素敵なだけでなく、日本人離れした掘りの深い美しい方でいらっしゃったそうで、僭越ながらそこから「いさく」といただきました。そんでもって、掘りの深いつながりでエレカシのせいちゃんこと、ベースの高緑成治さんのファッションを参考にしてますいさくさんなので、今日もダンディに決まってます。ちなみに いさくさんは純粋な日本人。忙しいこまこさんにかわって家事全般こなし、とくに料理が大好きな主夫。ほんとはイラストレーターなんだけど、あんまり仕事はないようです。物静かな46歳。
こんな2人が毎回、日本橋や銀座界隈の大人エリアを食べ歩き、食べたメニューをアレンジして 作って食べてみる、といった内容です。毎回オリジナルレシピ付き。って言うと、立派なカラーレシピとか連想しがちですが、欄外にワタクシのいつものかんじの絵があり、作り方がある、というカンジです。毎回ない知恵絞ってやってるので、興味のある方、「おとなの週末」(毎
月15日刊・講談社)まずはコンビニで立ち読んでみてください。
単行本になるのは来年の秋以降でしょうからな。?なるのか?
単行本関連のニュースをもーちょい。
ダンナ新井英樹の新刊が出ます。月刊IKKIで連載していた「空也上人がいた」です。そうIKKIといえば、休刊が決まりましたね。エロティクスFといい、良質の漫画雑誌が次々と休刊になるのは淋しいを通り越して腹立たしいかぎりです。なんでやねん。
脱線しました。
そう、「空也上人がいた」は、以前にも書きましたが、原作は山田太一先生でございます。文句なしの大傑作のコミカライズ。自分で「描きたい」と言ったものの大苦戦してましたな、新井。めずらしく全一巻のヒューマンドラマ。昨今、甘口のドラマか多いとお嘆きの貴兄にオススメな一冊。 9月末発売。
そしてワタクシも取り組んでおるとこですよ、「たそがれたかこ」3巻。ずいぶんと間があいておりますが、2ヶ月後の11月に発売です。激しくお待たせして申し訳ございませんが、今しばらくお待ちくださいませ。
そんな 一日も休みがないと 言ってる最中、13日、Zeppにエレカシを見に行き、18日にはクリープハイプのツアーファイナルを見に渋谷に参上する予定です。ますます首がしまること間違いナシ。一本400円のハイアミノ飲んでがんばります
初体験のおハナシ
仕事に追われてアップアップしておったら今年も前半終了で、人生早いの〜とつくづく思うワタクシでございます。
やっと更新。
この一ヶ月は わりかしいろいろ人生初!にチャレンジしましたよ。
まず 一個目。
講談社漫画賞を受賞された雲田はるこさんの祝賀会に行ってきました〜。これを「チャレンジ」というのか?ようわかりませんが。
なにしろ前から言ってますが、苦手なんですよ、パーティーとか〇〇会的なものが。出席すると必ず落ち込みます。「あんなこと言わなきゃよかった…」とか「あれは絶対、失礼だったよ、自分」などと、グルグル後悔が巡り、2、3日で立ち直ることもあれば、3〜4年引きずることもありー(アホですな) もうモーニングの忘年会で毎年懲りていたのです。
でもね、今回はーツイッターなどでいつも「おかめ」や「たかこ」を応援してくださってる、いわば大恩人で、大好きな漫画を描いて楽しませてくれてる雲田さんのお祝いの席。これはやはり人見知ってグダグダ言ってる場合ではないなと思い、「私もお祝いする〜」と出席させていただくことになったのです。 2次会だけど。
結果とても楽しかったです。雲田さんの素敵な着物姿も見れたし、お祝いもできてよかったし、たくさんの漫画家さんにもお会い出来ました。女性誌のこのような席は本当に生まれて初めて出席させていただいたのですが、
「和やかだな〜…」
というのが正直な感想です。そういうと、どんなにモーニングがひどかったのか?!と思われるかもしれませんが、そーではなく。あの頃はワタクシも、周りの新人漫画家(ダンナを含む)もみんな非常にギラギラ野心に燃えてた気がするな〜。なんといっても当時のモーニングの伝説、K原編集長のギラギラがみんなに伝染、蔓延していた(失言?!すいません) 気がする。そういう時代だったのも、もちろんあると思いますが、どっちに行っても漫画家も編集の人もギラついていて、「俺はやるぜ!やってやるんだぜ〜!」的な空気に、つい言わいでもな発言をしたりして、自爆、みたいな。アホですが、懐かしい時代です。
あの頃からみたら大分枯れてきたので、ワタクシも。それも よかったのかもしれません。
若い漫画家女子たちのたたずまいは、ホンマに見てるだけで「娘みたいや」と可愛いらしかったです。あんな時代あったか?自分。
同世代の漫画家さんたちと和み、大御所の先生方には「おおお〜!」と後光を拝み… 。
そして恒例の失礼も数人の先生にかまし、「あああ〜…」と、いまだに落ち込んでおります。ありかちなのは、お名前も知ってるし、その作品も読んでいるのに、作品のタイトルをど忘れし、話に詰まるというパターン。これほんとに困るんですよ。最近とくにもの忘れがヒドイもんで、最初から心配してたんですが、案の定で…ほんとに失礼いたしました。失礼をしてしまった先生方にこの場をかりてお詫びいたします。
さらには、名刺を持ってないのが自分だけ…ぐらい皆さまちゃんとした名刺をくださいまして…申し訳ございませんでした。その昔、モーニングの副編の方に(またモーニングのせいにすんのか!?と怒られそうですが)
「漫画家は名刺なんか持たなくていいんだ」
と言われ
「そーか」
と、納得し、ここまで来てしまった…という。
素直すぎるやろ!と叱られそうですね。
しかし 実際には 取材のたびに「そーだ名刺!」と思うので、近々作らんと…と思ってます。
さらにさらに、「2次会 だし、ラフなカンジでもいいらしい」と勝手に思い込み、普段着丸出しの格好で出席したのもお詫びします…どんだけ近所からきたんや!な格好でしたな。
以上、祝賀パーティーにおける反省点でした それも含めて楽しかったです。
お次の初めて物語は…
なんと娘の母校で授業してしまいましたー
我が娘が三年間お世話になり この春卒業した文化学院で特別講義、ということでー
このように学もなく、売れてもいない漫画おばさんのワタクシが、いったい若人たちになにを話すのか?
ちょっと悩みましたが、そのまんま自分のことをお話ししました。
若い子ちゃんたちが、どう思って聞いていたかはわからねど、自分は楽しかったです。実に貴重な体験をさせていただきました。今後二度とはないと思います。懐深い文化学院の先生方、こんな機会を与えてくださり、ありがとうございました。 と、またこの場をかりて御礼申し上げます。
ね?すごいでしょ。
怒涛の初めてラッシュだよ。
そんで トドメはー
チャレンジとはちとちがいますが、このブログを長いこと見て下さってるみなさまなら、もしかして覚えていらっしゃいますかな
昨年末のブログの一番最後に
「来年はこのマンガがスゴイとか言われて 多少売れてみたいねぇ」
と書いていたのです…。
そしたら6月の「このマンガがすごい」女子ランキング3位にマジで入った という。
「言霊(ことだま)や…!」
尊敬する山岸凉子先生の漫画にありましたな。
ありますよ、みなさん、言霊ってマジで!
というか、押して下さった先生方、いつも読んで下さってる方、本屋さん、ブログやレビュー・ツイッターなどで素晴らしい文章力を発揮して応援してくださってる方々… みなさまのおかげです。いつもホカホカと感謝しております。ありがとうございます。
柏木ハルコさま、イシデ電さま、才能ある方々にツイートしていただき、マジ嬉しゅうございました。ありがとう。
こんなに みなさまに応援していただいてるのに、売れてなくてすいません。我ながら「しょーがねえなあ」とは思ってるんですよ。ハイ。
まあ、そんなこんなで。 (軽く流したりして)
初体験特集でお送りしてきました、今回の手前味噌。
まだまだ初体験していきたい我が人生ですな。
締めくくろうと、まとめに入りましたが、そーだそーだ、小冊子の応募〆切りが18日(金)と迫っております。まだの方、まだ間に合います。ご応募お待ちしております。
締めくくりに、さらなる言霊狙い 言っていいですか?
「このマンガがすごい2015」の10位以内にランキングされて多少売れてみたいねえ
大きく出てみた。
より具体的。
中高年のみなさん、夢を見ようぜ。
最近のワタクシ、こんなカンジ
前回は修羅場中のせわしない内容で宣伝だけとなりすいません。
今回は近況など書き綴りたいと思います。
まず、最近変わったこと。ペン入れを生まれて初めて手伝ってもらってます。
これ漫画家としてゴクフツーのことなんですが、25年漫画家やって初めての私です。大きな事件です。処女喪失ぐらいか?じゃたいしたことねーな、ということなかれ。先日いろいろなアクシデントが重なり、さらに、いつもトーンのお手伝いをしてくれてる 若い女子、Kさんが病で来られなくなったりして、あわやの大ピンチになったのです。自分自身も体力の限界ッ…と引退時の千代の富士状態。そこでダンナ、助け舟を出す。
「背景描いてもらいなよ、ウチのだれかに」
エーッ エーッ エーッ
無理無理無理だよ〜ッ
と拒む姿はギリギリになってごねる素人AVオバサンのようであるなーと自分で思ったという。
なにしろ新井組のアシさんは、私が言うのもナンですが、精鋭揃いの劇画描きたち。私の100倍は上手だし、第一絵の質もちがう。しかしそんな理由で拒むことも出来ないくらい切羽詰まっていたのです。
そこであきらめ、新井組唯一の女性スタッフ、Sさんに背景を描いていただくこととなった。Sさんは女性ではあるものの、バイクに乗り、かつてはボクシングも嗜んでおられた新井組一の男前ねえさんである。
新井組の仕事と平行して作業してもらうゆえ、ダンナの職場に私が指示を出しにいくのであるが、これがやりにくい。なにしろ普段は食堂のおばちゃんのごとき、おさんどんのワタクシ。なんだか店のお客さんとか下宿の学生さんに仕事をお願いするような…。
「ここは こんなカンジで…」
と、我が刷りだしを差し出す。恥ずかしい。ヘタだから。なんだよこの羞恥プレイ〜!と内心思いつつ。Sさんは真剣に
「ハイ」
と頷いてくれている。 そこに出ました、ダンナ。
「Sさん、そこあんまりちゃんと描いちゃうと入江喜和らしくないから! ちょっとガシガシにして」
「あ、ハイ」
と、戸惑い気味のSさん。
さらにダンナ
「整合性は考えないで。とにかくらしく描くことが重要だから」
「ハイっ」
Sさんがんばる。
「あんまりちゃんと描いちゃうと後で入江喜和困るから」
…とまだまだ続く。
側で聞き付けた娘曰く
「軽い暴言じゃね?アレ」
そんなこんなで、今、手伝ってもらうことに慣れ中です。いつもトーン貼ってもらってるYさんにも、ペン入れの手伝いをやってもらい始め、新井組の他の男子にもトーンを貼ってもらったり、あいてる人にペン入れをちょっとお願いしたりとか… 。
そうして思ったこと。
「なんて楽なのであろう!」
たしかに指示出しは大変だけど(いろんな意味で)、こりゃこたえられないなあー、楽で。と思い、すぐ反省しました。
「これに慣れてはいかん。最高に困った時の切り札として取っといて、出来るところは今まで通り自分でなんとかしよう。」
アホかいと、お思いでしょうが、私のような調子に乗りやすい人間には、つねに戒めが必要なもので…。
なので正しくは、手伝ってもらいつつ、自戒しておる、といういつもながらのめんどくさいカンジです。
さらに 近況 その2
BE-LOVE本誌の近況にもかきましたが、5月31日に閉館した吉祥寺の映画館、バウスシアターに、エレカシの映画を見に行ってきました。なんと20年ぶりです。
20年前、自分の記憶に間違いがなければ、映画館であるバウスシアターで、エレカシがライブをやったのです。当時、「宮本から君へ」をモーニングにて連載していたダンナは、たしかインタビューかなんかされることになり、そのライブに呼んでもらい、すでにエレカシ大ファンになっていた私は、ノコノコついていったような…(記憶あやふや) ライブはもちろん素晴らしく、その後楽屋のメンバーをダンナ越しに遠目に眺めたのを覚えております。(あくまでも眺めただけ)
その後、ダンナの初代担当編集・Tさんにお寿司屋さんに連れていってもらい、
「もう 今日死んでもいいぐらい幸せかも」
発言をした気がします。
あれから20年。あちらさんは日本のロックバンドとして、確固たる地位を築き上げ、こちらもなんとか、まだ漫画を描いており、今だにファン。その距離は全く縮まっておらずーいったいいつ20年もたったものか、人生は不思議であります。 吉祥寺に行ったのも20年ぶり。ダンナと出かけるのは昨年末、バニちゃんを鳥の病院に連れていった以来ですな。
しかしなんでしょう、何を見ても懐かしく、映画も当時のエレカシと今のエレカシが交互に映ったりして、あの時代を共に生きてきた感慨とでもいうのでしょうか。
「いろんなことがありましたねえ〜」
と感じ入りました。 今回も招待されたダンナに便乗しただけのおばさんでしたが(ダンナは監督さんと話したりしておった) 行ってよかったなーと思いました。
それにしても残念だよねえ…バウスシアターにSHIBUYA-AX… 。
映画、音楽、ついでに漫画の居場所を狭めないでほしいなあ。だれにお願いしたらいいのかわからないけど。
それから 単行本「たそがれたかこ」1、2巻ですが、いろいろなご感想、どうもありがとうございます。あいかわらず読める範囲は少ないワタクシですが、励みになるお言葉が多くて感謝しております。 いつも応援&宣伝ありがとうの雲田はるこちゃま、ええ?!読んでくれてたの?ありがとうございますの安永知澄ちゃま(いや、お会いしたことありませんが、多分年下の方だろうと思い…) その他、もっと素性がわかれば名指しでお礼を申しあげたい愛しいみなさま(わからなすぎてごめんなさい)、どうもありがとうございます。お言葉胸に刻み、がんばります。
最後に近況3
長らく8年もの間、ワタクシの担当編集を勤めてくださったMさんが、移動となりました。この場をお借りして改めて 御礼申し上げます。お疲れ様でした〜シクシク(/_;) 「おかめ」「たかこ」と二人で築いたオバリズム(てか おばちゃんテイストの漫画ってなんていうの??) シッカと 新担当Rさんと受け継ぎ、花咲かせます!
なんてな。花て…どんな花や 。
入江作・Mさん
宣伝ばっかりですいません
予想通り激しく時間がなくなっております、ワタクシでございます。
ブログも更新せねばーと思いつつ、すいません。 それでもやはり、チラッとお伝えしたいので短めにお知らせなどしたいと思います。
13日、「たそがれたかこ」2巻発売。
表紙は1巻同様、主人公小さめに背景ドーンの一枚絵です。自分的にもとても気に入っております。本屋さんに行く機会があれば、表紙だけでも手に取ってみてほしいです。そのままレジに並んでもらっても不都合ありませんよ。
描き足し&オマケページもあります。描き足し部分は妄想場面です。本誌で一度読んでる方は見つけてみてねん。オマケは「たかこ」4コマなどの他に、以前BE-LOVEに掲載された未収録「おかめ」の番外編2ページも載っております。楽しく描いておりますので、よろしくお願いいたします。
さらに朝日新聞デジタルのコラム「漫画偏愛主義」にて、「たそがれたかこ」紹介され中でございます。興味のある方 コチラ↓
http://www.asahi.com/articles/ASG4T05QPG4PPWPJ007.html
のぞいてみてください 。
勝手に忙しくなっていながら、各方面に不義理を働き申し訳ございません。
暖かいお手紙をいただいたりしてますのに、お返事が滞り気味で本当にごめんなさい。大変なことですよね、こんな見ず知らずのオバハンにわざわざ手紙を書いてくださるなんて。並が大抵の労力じゃないですよ。ほんとにありがとうございます、筆マメな方々。
さらにネットで感想など言ってくださってる方々。ガラケーしか見られないワタクシ、読めてないツブヤキなど多々あるかと思いますが、ありがたく思っております。
昨年末にブログで楽しみにしてくださってると、ひそかに書いてくださってた埜納タオ先生、他のみなさま、ほんとにありがとうございます。
自分で短くと言ってたわりに なげーよ、ですね。この辺で失礼します。
最後に「おとなの週末」連載中の「Bonごはん」レシピ、2回目はこちらでした。
3回目、5/15日発売のレシピはこちら
せわしなくてすいません、また更新しますね。
暴れ馬、営業に出るの巻き
前々回のブログを更新したあたりから全く休んでおりません、入江喜和です。
只今毎年恒例のゴールデンウイーク進行前で、マジヤバいです。
「たそがれたかこ」だけでも十分ヤバいとこに持ってきて、「BONごはん」もヤバい。そんな時に限って、またまた暴れ馬発動。暴れ馬というのは、以前にもブログに書きました、ワタクシの中に昔から住んでいる、その発動時には普段のワタクシと掛け離れたるパワーを発揮する生き物なのでございます。今回、どんな暴れようかというとー
先日、「たかこ」の欄外に近況コメントをよせたのですが、当初これといったネタもなく(なにしろ毎日漫画描いてるだけなので)困ったあげく、単行本の宣伝にしようと思いたった。ちょうど発売も4月15日で単行本1巻発売直後ゆえ。
「単行本1巻絶賛発売中でーす」
かなんかメールで送っとこう、といざケータイをとるやいなや
以下文面↓
「たそがれたかこ」1巻絶賛発売中。なんかもう自分でリヤカー引いて営業いきたいっス。編集長、マジで行かせてください。
と、打っていた…。
すかさず担当Mさんに送信。而うして、編集長から「それならば、ぜひ」とオススメいただき、マジで発売日から都内の書店さんを営業にまわることになりました〜(リヤカーじゃなく普通に)。
これを墓穴というのか、アホというのか、今営業用の色紙書きにも追われております。
暴れ馬、こんなカタチできたか…。まさに馬車馬のごとくワタクシを働かせたいらしい。原稿で修羅場みながら営業て…。発売日から都内を6〜9箇所も回っちゃうんだよ、みなさん。すごいでしょ〜。
あとで 倒れないようがんばります。
さて、そんな、編集部も作者当人も男塾(ゴラクでまた始まりましたね)の勢い殴り込みで発売される「たそがれたかこ」第1巻。売れても売れなくても今回、全員プレゼントやります。「おかめ」小冊子に外れた方にも喜んでいただきたく、やすこさんたち「おかめ」一家も出演の小冊子にしようかなーと考えております。消費税増税8%初月の厳しい時期ではありますが、みなさまヨロシクお願い申しあげます。
それから「BONごはん」のメニュー写真をあげとこうと思いながら忘れとりました。
1回目 オムライス
こんなカンジです。
二回目も近々アップしますので、合わせてヨロシクねん。
こうして かつてない忙しさの中事態を把握しないバニちゃんは いつものように遊びのお誘い。
「まさか無下に断らへんやろなあ?おまはん」
と言われてる気がして、それを理由に今日も遊び、癒されてます…。長生きしてね。
「本日発売」
本日 「BE-LOVE」「おとなの週末」いっしょに発売です。
こんなことはめったにないのでがんばって更新しました。
いや毎月15日はそーなるのか。
先日の自分と娘
自分(以下i)「最近 忙しいなあ。わが漫画家人生 最大に忙しいよ」
娘「うん」
i「ねえ、大ヒットもなく、受賞歴もみごとに何もないけど、こうして仕事があるのは ありがたいことだよねえ」
娘「おう、よかったね」
i「大好きなミヤジやオザキも見る時間ないけどね…」
娘「見ろよ、そのくらい」
i「でもさ、こんなに忙しいとなんかー スゴイ売れっ子作家になったような錯覚に陥るんだよね。」
実際には人に手伝ってもらえる部分が少ない(線がアバウトすぎて)ので、ペン入れほぼ自分、トーンやベタなどは手伝っていただくもののやはり時間ばかりかかるのです。なので要領のいい早い人なら半分以下の時間で終わるのかもしれない。
i「こんな忙しいのにね〜毎日、毎日。なんでか貯金は減るばかり…」
本当です。旦那の自転車操業がこちらにも影響し、家計は火の車。しかも学資保険に入ってなかったので娘の入学金と授業料であっぷあっぷ。綱渡り人生ここにあり。
娘 「悲しいこというなよ〜いつか売れるよ〜」
i「いや、いいんだ、いいんだ、今のままで」
と言いながら ビートたけしさん作・「浅草キッド」をマキタスポーツさん風に口ずさむ。
必ず泣くんだよな、あの歌聴くと。
そんなワケで、今日は 「BE-LOVE」、「おとなの週末」発売日です。
ワタクシの連載が双方載っておりますので、よろしくお願いいたします。
そんで娘の卒業式でもあります。
やだなあ、泣くのかいなあ。
ここにきてまさかの新連載
またしてもなかなか更新できなくてすいません。今我が漫画家人生で最大級に仕事を入れているものでー。
目を疑う方も多いと思いますが、新連載を開始します。どこでかというと、BE-LOVEと同じく講談社から出ている「おとなの週末」というおとなグルメの雑誌です。しかしこちらの雑誌、記事中心で漫画雑誌ではございませんので、いわゆる食のショート漫画連載ですね。他にはラズウェル細木先生が連載されています。ラズウェル先生、「酒楽」でもご一緒させていただいてますが(いや、例によって雑誌上で一緒に載ってるだけで面識はございません)最近ご縁がありますな。
連載を掛け持ちでやるのは、初めてなのと以前からずーっとやってみたかったことの一つです。 しかし、いかにせんかな
1.遅筆
2.不器用
3.そのために休載が多くなったりするのはイヤ
などの理由で、今まではもったいないことにお断りしたりしてきました。
でもねーもう50が目の前だしさ、いつまで元気で漫画描いてられるかわからんしさ、そんな世の中が続くかわからんしーなどとネガティブなことを並べ立てたら突然ポジティブになるのがいつもの展開。
「やってみちゃう?3ぺージのショートだし」→思うにこれが大きかったのだと思います。いきなり月々18ページ増とか無理だけど3ぺージなら…なんて思ってたら、「たかこ」の単行本1、2巻の仕事と新連載起こしが重なり、さらに3ぺージのところ初回のみ4ページとなり(いや、これも自分で申し出た増ぺージなんだけど)今すぐ血ヘド吐けそうなぐらい疲れています。
続けられんのか、自分。 いや 続けます。がんばります。
そんな 「おとなの週末」4月号は3月15日発売。タイトル『こまどり夫婦の東京Bonごはん』です。Bonは「ぼん」と読みます。「ぼんごはん」。なぜかフランス語と日本語の造語。本屋さんやコンビニでのぞいて、買ってもいいなあーと思ったら買ってください。強くは言えない。増税されちゃうし。
でも単行本になるとしても ずいぶん先のことでしょうからねえ。(どっち?!)
とりあえずのぞいてみてねんーという告知でした。
「たかこ」も始まりそろそろ8ヶ月になろうとしております。もはや新連載とは言わないな。その後もBE-LOVE、どんどん新連載が始まり、すごいなー1年前と誌面が全然ちがうみたいだなーと思ったりします。大久保ヒロミさんも帰ってきて嬉しいな。「人は見た目が100パーセント」毎回笑ってまう。 新連載といえば他誌になりますが、週間スピリッツ にアフロ田中ののりつけ雅春さんが新連載「オケラのつばさ」を開始したのも楽しみのひとつ。田中もオモロかったけど、こっちもオモロイ。
そして スゴイエネルギーいるよな、連載起こすのって…それ自体なんかこう…へんな例えですけど、ウンコ大量にひり出すような、軽いお産みたいな。(個人の意見です)そこに持ってきて、その先休みはないぞ、と。 誌面上では一回休載となってる場合でも、週間や隔週連載なんかの場合、他の仕事があるか(単行本とか)遅れを調整するだけで、実際にはほぼ休んでないと思います。 (これも人によるだろうけど、不器用派は)例えるなら長距離・マラソンランナーみたいなカンジで進んでいくワケです。
そやから 大量ウンコ→マラソン→ウンコ→マラソン→ウンコ→マラソン…これが連載終了まで続く。長いこと連載を続けておられる大御所の先生方が神がかっておられるのは、困難苦難を乗り越え、なにかを超越した果てのお姿なのでしょう。
へんなトコに着地したところで ダンナの話。
ダンナは昨年暮れから、今までの引きこもり生活にピリオドを打ち、積極的に外に出るようになりました。そして隙あらば、若い男女と楽しそうに遊んでおります。これには ワタクシも家族もビックリ。 どうした新井英樹。
まあしかし何をやるんでも極端だし、今はそういう時期なのであろうな、今までが出掛けなさすぎたんだし、漫画描く上で貯金になりゃいい、と思っております。あとは帳面もつけてくれればいいのに…(そんな時間があるなら)と小さく愚痴ってみたりして。
とりあえず元気です、英樹。
では、「たかこ」「ぼんごはん」共にヨロシクお願いします。応援してね。